近畿地方の焼肉文化に迫る
2024年8月29日の「焼肉の日」を前に、株式会社mitorizが実施した「焼肉に関するアンケート」を通じて、近畿地方の焼肉に対する好みや食文化に迫りました。
調査対象として3,009人の消費者が選ばれ、そのデータから焼肉の人気や食べる頻度、好まれるメニューなどが明らかになりました。今回の調査では、特に近畿地方の傾向が顕著に表れています。
焼肉好きは9割に迫る
調査結果によると、「焼肉が好き」と回答した人は65.4%、さらに「どちらかといえば好き」とした人を加えると、実に86.2%が焼肉を好んでいることが分かりました。特に20代が「嫌い」と答える割合が他の年代より高く、好みが年代によって異なる様子が見て取れます。
食べる頻度は月1回以上が多数
焼肉に対する頻度については、「年に数回」が最も多く、その次は「2~3か月に1回」。月に1回以上食べる人は29.6%という結果でした。男性のほうが女性よりも高い頻度で焼肉を楽しむ傾向が見られ、やはり焼肉は多くの人にとって定番の食事となっています。
好まれる肉は圧倒的に牛肉
焼肉で最も人気のある肉は「牛肉」となり、77.7%の人が選択。この結果はどの地域でも変わらず牛肉が選ばれていますが、特筆すべきは東日本において豚肉の選択率が非常に高いことです。西日本と比べてその数値は2.5倍にも達しています。
「牛カルビ」「牛タン」「牛ハラミ」が上位3つを占め、いずれも50%以上の支持を得ていました。特に牛カルビは67.0%に達し、人気メニューの中心となっています。
前菜は男女で好みが分かれる
この調査では男女に分けたデータも興味深い結果を示しました。焼肉のお供に食べる前菜として、男性は「キムチ」、女性は「サラダ」を好む傾向があり、男性は38.9%がキムチと回答しましたが、女性のサラダ派も35.8%と高い数字になっています。特にナムルは女性に人気で、全体での選択率も高めです。
焼肉と共に楽しむものは?
焼肉と一緒に楽しむ食べ物としては「白米」が過半数を超える53.8%に選ばれましたが、男性は「お酒」、女性は「巻き野菜」を好んでいることが分かりました。男性はお酒を選ぶ比率が女性の倍となっており、焼肉を楽しむ際の食文化の違いが浮き彫りになっています。
自宅焼肉の実態
自宅で焼肉をする人は52.7%で、ギリギリ過半数を超えました。しかし、若い世代ほど焼肉屋を選択する傾向が強いのに対し、高齢層は自宅で焼肉を楽しむ人が多く、この点でも世代による食文化の違いが見て取れます。特にBBQやキャンプでの焼肉は30代と40代に高い人気があります。
この調査結果から、今後の焼肉文化や食に関するトレンドを探る手助けとなるでしょう。人気の肉料理や食べる場所に対する理解が深まり、焼肉が今後も日本の食文化において重要な役割を果たすことは間違いありません。