成安造形大学の15周年記念展『Chronoscape』
2025年10月10日から11月7日まで、滋賀県大津市に位置する成安造形大学の「キャンパスが美術館」にて、開館から15年を祝う特別展『Chronoscape|蓄積された時間、継続する行為』が開催されます。この展覧会では、時間のテーマに沿った5名のアーティストの作品が展示され、現代社会における「積み重ね」と「過程」の意味を探求します。
展覧会のテーマ
『Chronoscape』は、繰り返し行われる行為や作業から可視化される「時間」の概念に焦点を当てています。この展示は、効率化が進む現代社会において、日々の努力や体験を重視し、それがもたらす価値に光を当てるものです。特に、勉学やアート作品の制作において自らの意思で継続することが、どれほど重要であるかを再認識させられます。
イベントの背景
この展覧会は、過酷なペースで進化する情報社会の中で、日々の小さな積み重ねが持つ意義を示しています。AI技術の発展や即時性の享受により、人々は結果を急ぐ傾向にありますが、本展ではその裏にある過程や経験に目を向けることが求められています。「時間」をテーマにしたアート作品は、一見シンプルに思えても、何百回、何千回と繰り返されることで初めて見えてくる風景を生み出します。
出展アーティストと作品
本展には、以下の5人のアーティストが参加します:
- - 今井祝雄
- - 金沢寿美
- - 菊池和晃
- - 麥生田兵吾
- - 山本雄教
それぞれの作品は、行為の積み重ねを重要視した手法で制作されており、観覧者にその過程の大切さを気づかせてくれるでしょう。たとえ期待した結果が得られなかったとしても、続けた行動には必ず意味があり、時には意外な発見に繋がることもあります。このように、業務効率化を追求するだけでは得られない深い価値が、展覧会を通じて示されます。
開催詳細
- - 会期: 2025年10月10日(金)~11月7日(金)
- - 時間: 11:00~17:00
- - 休館日: 日・月曜日
- - 入場料: 無料
- - 会場: 成安造形大学【キャンパスが美術館】
この展覧会は、成安造形大学自体と本学の同窓会であるKAITSUBURIが連携して行うプロジェクトの一部です。さらに、滋賀県に根ざした企画展示があわせて行われており、アートを通じた地域の魅力の発信にも力が入れられています。
アクセス
訪れる際には、事前予約は不要です。電車でのアクセスは、大阪駅からJR京都線または湖西線で約46分、京都駅からは湖西線で約20分です。最寄りの「おごと温泉駅」からは専用バスでわずか3分の距離にあります。車の場合は、湖西道路からのアクセスが便利です。
この機会に、成安造形大学の展示を通じて「時間」と「行為」の新たな価値を体感してみてはいかがでしょうか。