新たに登場した商社向けテンプレート
株式会社日立ソリューションズは、商社や卸向けの販売管理システム「FutureStage」に新たに産業・工作機械卸向けテンプレートを追加しました。この新しいソリューションは、4月1日から利用可能となり、商社業務を大いに効率化することが期待されています。特に、産業・工作機械卸業界では、リードタイムが非常に長く、受注から納品まで数カ月から数年にわたるケースも珍しくありません。それに伴い、複雑な伝票処理や債権回収条件の調整が業務負担として重くのしかかっています。
業務の複雑性とその解決
商社業務では、受注や納品の際に発生する伝票や証明書の数が非常に多く、さらに企業ごとに異なる債権回収条件や支払条件に対応しなければなりません。これが原因で、入出金の予定や実績の管理、頻繁に生じる伝票の訂正業務が発生し、業務全体の効率化が大きな課題として浮き彫りになっていました。
新たに提供される産業・工作機械卸向けテンプレートは、業界の商習慣に基づいた特長を持ち、直感的な操作が可能な画面デザインを採用しています。引合・見積もりから受発注、仕入れ、売上までの情報を案件単位で一元管理できるため、業務のワークフロー化が進みます。また、入出金条件も企業ごとの商習慣に沿って柔軟に設定でき、業務効率が大幅に向上します。
AIを見据えたデータ基盤構築
この新テンプレートは、三菱商事テクノス株式会社での先行導入が進められています。導入後は、業務の安定運用が確認されており、将来的にはAIを活用したデータ分析基盤の構築にも役立てられる予定です。日立ソリューションズは、顧客のニーズに応じたシステム提供を通じて、企業の経営効率を支える取り組みを行っています。
特長と機能
新しいテンプレートの特長は以下の通りです。
1.
標準機能の提供: 産業・工作機械商社の業務に必要な機能がセミオーダー形式で提供され、個々の要件に応じてカスタマイズ可能。
2.
柔軟な対応: 前受金や前払金、相殺など、業界特有の複雑な条件にも対応できるため、煩雑な業務をスムーズに進行可能。
3.
無コードでデータ分析: Microsoft Dynamics 365 FinanceやMicrosoft Power BIと連携し、ノーコードでの自由なデータ分析が実現します。
商社業界の変革を推進
商社・卸業界の業務改善は急務とされ、その背景には多くの課題があります。日立ソリューションズは、2008年から「FutureStage 商社・卸向け販売管理システム」の提供を開始し、業界の基幹業務の標準化に貢献しています。今後も市場のニーズに応じた機能拡張を進め、さらなるテンプレートの展開が期待されています。
三菱商事テクノスの情報システム部長である池田徹氏は、商社としての役割を果たしつつ新しい価値を創造するためには業務改善が欠かせないとおっしゃっています。日立ソリューションズのシステムが業務改善に寄与し、データの有効活用に向けた取り組みが今後進むことを願っています。
まとめ
「FutureStage」は商社業務の効率化を実現するために設計されたソリューションです。産業・工作機械卸向けの特化した新テンプレートは、企業が直面する複雑な課題に対する革新をもたらし、業務の見える化や効率化を推進します。さらに、このシステムの導入により、企業は新たなビジネスチャンスを見出すことができるでしょう。