サグリ株式会社がJENESYS2025に参加
兵庫県丹波市に本社を置くサグリ株式会社が、対日理解促進交流プログラム「JENESYS2025」に参加しました。このプログラムは、日本国際協力センター(JICE)が主催しており、ベトナム農業環境省の職員に対して技術紹介と意見交換が行われました。
サグリは、衛星データと人工知能(AI)を駆使した農業関連技術を持つ企業であり、今回の交流を通じて、技術力を生かして国内外の農業を強化することを目指しています。具体的には、農地の区画化や土壌の化学性解析を行う技術を、AgriInsight Mapなどのツールを通じて紹介しました。これにより、現場での実践的な課題解決を示し、参加者間での知識交換を促進しました。
新技術の紹介
プログラムでは、最新技術として「次世代水田管理ソリューション」や、サグリがベトナムで実施している「農地管理改善カーボンクレジットのプロジェクト」についても触れました。これらの技術は、持続可能な農業を実現するために欠かせない要素であり、意見交換を通じてベトナムにおける農業の課題や求められる技術について具体的な考察が行われました。
交流プログラムの概要
名称
対日理解促進交流プログラム「JENESYS2025」〜日本・ベトナム農地整備技術交流〜
目的
持続可能な資源や環境管理技術を視察し、専門家や関係者との交流を通じて日越協力関係の発展に寄与することを目的としています。現場のニーズに基づいた技術の提案と理解を深めることが今回のプログラムの大きな狙いです。
日時
2025年10月22日
参加者
ベトナム農業環境省Department of Hydraulic Works Management and Construction(DWMC)の職員3名とサグリの職員2名が参加しました。
場所
サグリ東京本社
サグリの企業概要
サグリ株式会社は、2018年に兵庫県で設立されたインパクトスタートアップであり、「人類と地球の共存を実現する」というビジョンのもとに活動しています。これは、AIを用いた衛星データ解析技術に基づいて持続可能な農業と環境問題の解決を目指す企業であります。
同社の提供するサービスには、耕作放棄地を検出する農地パトロールアプリ「アクタバ」、作物の種類を判別するアプリ「デタバ」、農地所有者と担い手をマッチングする「ニナタバ」、カーボントレーサビリティーを支援する「SagriVision」などがあります。これらのサービスは、農業の持続可能性を高めるために設計されており、さらなる効率化と環境への配慮を強化しています。
2023年には農林水産省や経済産業省からの支援を受け、補正予算事業に選定されるなど、様々なアワードやプログラムにおいても高い評価を得ています。特に、「ICCサミット KYOTO 2023」ではカタパルト・グランプリで優勝し、経済産業省からの「J-Startup」や「J-startup Impact」にも選出されました。2024年にはシリーズAの資金調達を実施予定であり、さらなる発展が期待されています。
サグリは、最新の宇宙開発にも取り組んでおり、第6回宇宙開発利用大賞では内閣総理大臣賞を受賞するなど、農業のみならず広範な分野での技術革新を進めています。このような取り組みを通じて、国内外から注目される企業としての地位を確立しています。