日本テトラパックが描く食品業界の未来
2025年9月26日、日本テトラパック株式会社が大阪・関西万博の北欧パビリオンにて、「共に歩む食品業界の未来」と題した特別イベントを実施しました。このイベントは、食品業界のパートナー企業や専門家を集め、グローバルなトレンドや最新の加工技術について情報交換を行う場となりました。
当日は、約40社の食品加工処理機器のエンジニアリング企業が招待され、日本テトラパックの執行役員やプロセッシング部門のバイスプレジデントなど、各部門のリーダーたちが登壇しました。彼らは、食品業界が今直面している課題、そしてそれを克服するための持続可能な取り組みの必要性について詳しく語りました。
オープニングセッション: "共創"の意義
イベントの始まりに、平賀一孝氏が参加者に向けて「皆さまとの関係を大切にし、長期的なパートナーシップを築いていきたい」と述べ、エンジニアリングにおける共創の重要性を強調しました。このメッセージは、食品業界全体が協力していくことの価値を再認識させるものでした。
持続可能な食品システムの必要性
次に、鍜治葉子氏が登壇し、「食品システムの未来を共につくる」というテーマで講演を行いました。彼女は、日本の自然災害や気候変動、人口減少といった問題を踏まえた上で、持続可能な食品システムの構築に向けた重要な取り組みについて紹介しました。具体的には、食品製造プロセスの最適化、新たな食品源の開発支援、食品ロス削減、常温保存可能な紙容器の推進などを挙げ、パートナー企業との衝突ではなく協力によって解決策を見出していく姿勢を示しました。
イノベーションを通じた共創とは?
フィオーナ・リーベヘンツ氏は、「グローバルトレンドとイノベーション」というテーマで、食品・飲料業界の最新動向について述べました。彼女は、各国での製品開発や顧客との価値共創に関する成功事例を元に、業界のニーズに応じた柔軟なパートナーシップの必要性を強調しました。
西島克久氏は、食品業界が直面するサステナビリティ課題に具体的に対処するプロセッシング技術について講演しました。彼は、環境負荷の軽減に貢献するソリューションと、その成功事例を紹介し、参加者に実践的かつ持続可能な運用を提案しました。
クロージング:未来への協力
イベントの最後に、ニルス・ホウゴー社長は、業界全体が一丸となって持続可能な未来を築くためには、企業間の強固なパートナーシップが不可欠であると述べました。気候変動や消費者の要求の変化に適応するため、イノベーションをともに推進していくことの重要性を強調し、「食品業界は今、変革の時期にある」と力強く締めくくりました。
参加者の反響
イベント終了後、参加者からは「自社の進むべき方向に対するヒントを得られた」といった声が寄せられ、共に学び合う重要性が再認識された瞬間でした。このように、テトラパックがリードする取り組みは、今後の食品業界における持続可能性と革新の潮流を先導するものであると言えるでしょう。
テトラパックの歩み
テトラパックは1951年にスウェーデンで設立され、食品加工処理および紙容器充填包装のリーディングカンパニーです。全国で24,000名以上の従業員を抱える企業として、世界160か国以上のお客様に、安全で栄養価の高い食品を供給することを誓っています。今後も日本における食品業界のサステナビリティを進化させるため、テトラパックは貢献を続けていくことでしょう。