大丸福岡天神店、家庭廃食油の回収を九州初開始

大丸福岡天神店が家庭から出る廃食油の回収を始めることが発表されました。この取り組みは、株式会社博多大丸が日本航空（JAL）と提携して行うもので、九州では初の試みとなります。目的は、家庭から回収された廃食油を再利用し、持続可能な航空燃料（SAF）を製造することです。具体的には、家庭で使った植物性油を回収ボックスに入れることで、廃食油が再生エネルギーの形で再利用される仕組みです。

この回収プロジェクトは、2025年4月23日（水）の午前11時から午後2時の間に大丸福岡天神店の東館B2南側連絡通路でスタートします。この日のイベントでは、先着100名に回収ボトルをプレゼントし、その後は毎日回収を続ける予定です。回収可能な油はサラダ油やごま油などの植物性のもので、固形や鉱物性の油は対象外となります。JALは2050年までにCO2排出量の実質ゼロを目指しており、このプロジェクトはその一環として位置付けられています。

大丸福岡天神店は、環境への配慮からエコフキャンペーンも実施しており、不要な衣料品や靴、バッグの回収活動も行っています。また、従業員食堂では生ごみから作った堆肥を利用するコンポストプロジェクトも進めています。これらの取り組みは、サーキュラーエコノミーを推進するもので、社会全体の環境負荷の低減に貢献しています。

回収方法は、集めた廃食油を回収ボックスに流し込む形で行われます。家庭での廃食油の管理は大切ですが、どのように処理するかは意外と知られていないことも多いです。使用済みの油を捨てる際にも、環境に配慮した行動が求められます。このような活動を通じて、地域の人々がエコ活動に参加し、サステナブルな社会を実現するための一助になればと思います。

JALと博多大丸は、持続可能な社会の実現に向けて協力することで、環境への意識を高め、皆が参加できるプロジェクトを展開しています。この回収イベントが成功裡に進むことで、地域の環境保護の意識が一層高まることが期待されます。参加者には、JALオリジナルステッカーもプレゼントされるため、小さな楽しい要素も加わりながら、多くの人々に関心を持ってもらえるのではないでしょうか。これを機に、皆さんも家庭内で出た廃食油の扱いを見直し、環境意識を高める良い機会としてください。