佐藤優氏の新刊『残された時間の使い方』が登場
作家・佐藤優氏が新たに著した書籍『残された時間の使い方』が、思わぬ大反響を呼び、早くも重版が決定しました。本書は、佐藤氏が2023年に経験した腎移植を基に、人が有限な時間をいかに主体的に活用するかをさまざまな哲学や宗教の思索を交えて論じた作品です。
現代人が直面する「時間泥棒」
現代社会は、私たちの貴重な時間を奪う「時間泥棒」との闘いとも言えます。著者は、SNSやスマホゲーム、そしてギャンブルなど一見無害に思える行為も、実は巧妙に仕組まれた罠であると警告しています。特に資本主義社会の側面に触れ、マルクスの『資本論』を引用しつつ、労働時間そのものが「持ち時間」の搾取に繋がっていることを解明しました。
新自由主義の影響により、この搾取構造はますます巧妙化しており、私たちがどのように「他者時間」に支配されているかを見極める重要さを語ります。
人生を「足し算」と「引き算」で捉える
本書の特徴的な考え方は、人生を「足し算の時間」と「引き算の時間」に分類することです。45歳までは知識や経験を「足し算」で増やし、それ以降はその蓄積をもとに機能させていく「引き算」に転じる必要があると説きます。特に、定年後に向けての時間設計においては、「住む場所」と「働き方」の9つのマトリクスを基にした具体的な戦略が示されており、人生の後半を豊かに過ごすための実践的なアドバイスが展開されています。
「休養」と「教養」の重要性
著者は、時間を有効に使うために「休養」と「教養」の二つの要因を強調します。旧約聖書の天地創造やドイツ哲学者ピーパーの思想を参照しつつ、休養の本質について深い洞察を提供します。教養についても古典の読書や他者との知的交流を通じて、ただ消費する時間をどう「創造的な時間」に変換するかを具体的に説明しています。
現代社会の視点からみると、コストパフォーマンスや時間効率に強く囚われやすい中で、休養と教養こそが真の豊かさをもたらす重要な時間であるとの視点を持つことが難しくなっています。
誰におすすめか
本書は特に、日々の忙しさに追われながらも自分の時間を見失っているビジネスパーソンや、人生の後半を見据えた時間設計を考えたい45歳以上の方、またSNSやスマホによって時間を奪われていると感じている人々に強く推奨されます。働き方改革の時代に新しい時間の使い方を模索するすべての人々に、示唆に富んだ内容となっています。
著者紹介
佐藤優氏は1960年に東京都で生まれた作家であり、元外務省主任分析官の経歴を持っています。同志社大学神学部を卒業し、1985年に外務省に入省。後にロシアにおける日本の外交に関わり、大きな役割を果たしてきました。著書には『国家の罠』や『自壊する帝国』など、多数の受賞歴を持つ作品があります。
書籍情報
- - 書名: 残された時間の使い方
- - 著者: 佐藤優
- - 価格: 1760円(本体1600円 + 税)
- - 発行元: 株式会社クロスメディア・パブリッシング
- - 発売日: 2025年12月26日
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