シリコン・モーションが誇る新たな進化、128TB PCIe Gen5 SSDが登場

シリコン・モーション、最新の128TB PCIe Gen5 SSDを発表

シリコン・モーション・テクノロジー・コーポレーションは、最先端のエンタープライズSSDリファレンス・デザイン・キットを発表しました。この新製品であるMonTitan™ SSD RDKは、最大128TBのストレージ容量をサポートし、特にエンタープライズやデータセンターに最適化されています。

IPVecNP SSDリファレンス・デザイン

MonTitan™ SSD RDKは、シリコン・モーション独自のPCIeデュアルポート・エンタープライズグレードコントローラSM8366を基盤としており、次世代のデータレークストレージニーズを満たすべく設計されています。このコントローラは、PCIe Gen5 x4 NVMe 2.0およびOCP 2.5データセンター仕様に対応し、非凡な性能と容量を実現しています。

圧倒的な性能

この128TBのSSDは、最新の2TbダイQLC NANDで構築されており、要求の厳しい環境においても高い信頼性と耐久性を発揮します。その性能は目を見張るもので、14GB/sを超えるシーケンシャルリード速度、さらに330万IOPSを超えるランダムリード性能を持ち、スループットの最大化と動作ボトルネックの削減に寄与しています。

特に、MonTitan SSDソリューションは競合他社のGen5ソリューションに比べ、ランダムリード性能が25%向上しており、AIトレーニングやGNN処理における迅速化にも貢献します。

高度なデータ管理機能

また、MonTitan SSDはNVMe 2.0 FDP（フレキシブルデータ配置）をサポートし、SSDの書き込み効率や耐久性を向上させる機能も搭載されています。シリコン・モーションのPerformaShape™テクノロジーを利用することで、ユーザー定義のQoSに基づきSSD性能を最適化します。この組み合わせによって、特にマルチテナント環境でのデータ管理が効率よく行えます。

エコシステムの拡大

シリコン・モーションのエンタープライズストレージ部門のシニアVP、アレックス・チョウ氏は、「MonTitan SSD RDKは、AIデータセンターやエッジサーバー向けに特化したエンタープライズクラスのSSD開発を迅速にサポートします」と語っています。

また、イノディスクのVP、CCウー氏も「シリコン・モーションとの協業により、エンタープライズSSDの性能を高められることを嬉しく思っています」と感想を述べています。

この新たなSSD RDKは現在、サンプル出荷が開始されており、一部のパートナーおよび顧客にはすでに提供されています。詳細はシリコン・モーションの公式ウェブサイトで確認できます。

まとめ

シリコン・モーションが発表した128TBのMonTitan SSD RDKは、エンタープライズやデータセンターのニーズに応じた革新的なストレージソリューションを提供します。この新しい製品は、AIに関連するストレージ要件に完全にマッチした性能を誇り、今後のデータ管理の可能性を大きく広げることでしょう。