エンジニア不足解消に向けた新卒育成プログラムが2年目へ
日本CTO協会は、新卒エンジニアを対象にした「新卒エンジニア合同研修」を2025年度に再度開催することを発表しました。このプログラムは、参加企業のエンジニアリングスキルを横断的に向上させることを目的としており、業界全体で新卒エンジニアの育成に取り組むものです。
新卒エンジニア合同研修の背景
現代社会において、テクノロジーの進化はめまぐるしく、企業はその変化に対応したスキルを持つエンジニアの確保が不可欠です。特に、日本国内ではエンジニアの不足が深刻な問題となっており、スタートアップや中小企業にとっては、新卒エンジニアを採用する際のコストが大きな負担となっています。
日本CTO協会は、企業の枠を越えたエンジニア育成の場を提供する必要性を感じ、「新卒エンジニア合同研修」を開始しました。このプログラムは、エンジニアの育成だけでなく、企業が将来的に自走できるリーダーを育てることを目指しています。
2025年度の研修内容
2025年度の研修は、全6回のセッションを予定しています。それぞれのセッションは多様な企業から提供される内容で構成されています。次のようなテーマが取り上げられる予定です:
1. Google Cloud スペシャリストによるBigQuery & Geminiの講座
2. CTOから新卒エンジニアへの講演
3. AWS初学者向けの合同研修
4. サーバー解体研修
5. ISUCON新卒研修とその解説
6. 生成AIに関する講義
これらの研修を通じて、エンジニアは最新技術の知識を身につけ、自社の業務に活かすことが期待されています。
参加者の声
初年度の参加者たちは、合同研修の重要性を実感しています。あるエンジニアは、「新卒研修が唯一の研修機会で、他社の同期エンジニアと築いた人脈が貴重な財産になった」と語ります。また、別のエンジニアは、「自己開示の講義を通じて、チーム内のコミュニケーションが向上した」と振り返っています。
これらの声からも、参加者が研修を通じて得た学びや経験が、実務にも大きな影響を与えていることが分かります。
日本CTO協会の使命
一般社団法人日本CTO協会は、「テクノロジーによる自己変革を、日本のあたりまえに」というミッションのもと、日本を世界最高水準の技術力国家にすることを目指しています。日本CTO協会は、エンジニアの育成を通じた日本経済の発展に貢献し、全ての企業が持続的に成長できる環境を整えることを目指しています。
このような取り組みが、エンジニア不足を解決する糸口となることが期待されます。2025年度も引き続き新卒エンジニアのスキル向上に寄与するこの研修プログラムから、今後も目が離せません。