積水ハウス、男性育休を推進するプロジェクトを開始
積水ハウス株式会社は、男性の育児休暇(育休)取得促進のためのプロジェクト「IKUKYU.PJT」を正式に発表しました。このプロジェクトは、2019年から毎年実施しており、今年も以前にも増して多くの企業や団体が賛同。174社が参加し、育休をより良いものにするためのメッセージを強調しています。
育休を考える日とは?
積水ハウスは、毎年9月19日を「育休を考える日」と定め、男性が育休を取得する意義や利点を広める努力をしています。育休取得に対する意識を高めることを目的としたこの日付は、企業と団体からの広範な支援を受けており、特に育休取得者の体験談を基にしたWEB動画「僕のはじめての育休|#育休を考える日」が中心的な施策として位置づけられています。
男性育休の現状と課題
最近の調査によると、男性の育休取得率は前年から10.4ポイント増加し、40.5%に達しています。しかし、同時に53.6%の人々が、育休取得方法やその間に何をすればよいかを明確に理解していないと回答しており、育休期間中の過ごし方に関するサポートが不足していることが浮き彫りになっています。これに対し、積水ハウスは育休の質を高めるための具体的な施策を展開しています。
プロジェクトの具体的な施策
今年のプロジェクトでは、いくつかの施策に重点を置いています。まず、9月8日から公開されるWEB動画は、育休取得者の生の声を反映しており、育休の重要性や家庭内で築かれる絆の強化を描いています。この動画はYouTubeやSNSで広く共有され、全国のテレビCMでも放送される予定です。
さらに、賛同企業による育休取得推進に関する情報をSNSサイトを通じて発信し、育休に関する啓発活動を展開します。特に、「#育休を考える日」を使った投稿によって、さらに多くの人々にこのテーマを考えさせる機会を提供しています。
「男性育休白書2025」の発表
プロジェクトの一部として、9月19日には「男性育休白書2025」が発表される予定です。この白書では、全国の男性育休取得者への調査結果から、育児や家庭生活における変化や影響を探り、育休制度の改善点を明示することを目指しています。また、発表会では、実際の育休取得者の体験談も交えた討論が行われる予定で、参加企業の事例も紹介されます。
積水ハウスの独自取り組み
積水ハウスは、育休に関しても独自の支援制度を設けており、社員が1カ月以上の育休を確実に取得できる環境を整えています。また、「家族ミーティングシート」や「取得計画書」などの支援ツールを提供し、育休取得をバックアップする取り組みを進めています。最近では、子どものケアと仕事の両立を支援する新たな制度も導入し、社員のライフスタイルに寄り添った施策を展開しています。
まとめ
積水ハウスの「IKUKYU.PJT」は、男性育休をただ推進するのではなく、その取得を通じて中長期的な視点から家庭や職場に深い影響を与えることを目指しています。男性が育休を取得することが当たり前の社会を実現するため、積水ハウスは引き続き活動を行い、よりよい家族の幸せを追求していきます。これからの動向に期待が寄せられます。