移動困難者のインパクト雇用に向けた新たな試みが始まる
2025年2月13日、大阪市のQUINTBRIDGEで開催されるイベント「移動困難者のインパクト雇用の解決策を共に考えよう!」が注目を集めています。このイベントは、一般社団法人グラミン日本と株式会社オリィ研究所が共催し、移動が難しい人々の雇用機会を具体的に探ることを目的としています。
背景
昨今、社会全体で多様性が尊重されるようになり、企業においてもDEI(多様性、公平性、包摂性)が重要視されています。しかし実際には、シングルマザーや障害を持つ人、難病を抱える人々は、移動の困難さからその潜在能力が十分に活かされていない現状があります。そうした課題を解決するために、「インパクト雇用」という考え方が浮上してきました。これにより、単に雇用機会を提供するだけではなく、社会的なイノベーションや貢献へとつなげる狙いがあります。
イベントの内容
このセミナーでは、グラミン日本が実施してきたシングルマザー支援と、オリィ研究所が運営する分身ロボットカフェの取り組みをもとに、「インパクト雇用」の具体例を紹介します。特に注目されるのは、遠隔操作可能な分身ロボット「OriHime」を活用した就労の実態です。
実際に、移動困難者がこのロボットを通して業務に従事できるケースを紹介し、参加者同士でのディスカッションを通じて、新たなビジネスモデルの創出を目指します。後半には、実際の企業事例を交えたワークショップも予定しており、参加者は実践的なアイデアを持ち帰ることができます。
イベント情報
- - 日時:2025年2月13日(木)18:30~20:30(受付18:00~)
- - 会場:QUINTBRIDGE(大阪市郡島区東野田町4-15-82)
- - 参加方法:現地参加またはオンライン参加
- - 参加費用:無料
- - 定員:会場30名・オンライン30名
参加登録は
こちらから行えます。
グラミン日本とオリィ研究所の役割
一般社団法人グラミン日本は、生活困窮者の自立を支援するマイクロファイナンス機関であり、起業や就労の準備資金を提供しています。2018年に設立されたこの団体は、地域に密着した支援を行い、「誰もが社会で活躍できる」ことを目指しています。
一方、株式会社オリィ研究所は、「人類の孤独を解消する」ことを理念として、移動困難者のためのサービスを展開しています。特に、テレワークや分身ロボットを利用した雇用創出に取り組んでおり、その成果は多くの人々に希望をもたらしています。
未来につながる一歩
このイベントは、移動困難者の雇用に関する新しい視点を提供する重要な機会です。参加者が互いに知識を分かち合い、社会の課題解決に向けたアイデアを持ち寄ることで、より豊かな未来を実現する一歩につながることでしょう。この取り組みは、雇用だけではなく、社会全体の価値観を変えていく力を秘めています。