TM-RoBoの商標調査機能が進化
最近、株式会社IP-RoBoは、商標の調査業務をサポートする人工知能サービス「TM-RoBo」について、大幅な機能アップデートを行いました。特に、併存登録例検索機能が改善され、より正確な併存登録例を取得できるようになったことで、商標調査の効率が一段と向上しました。
TM-RoBoとは?
TM-RoBoは、商標の登録可能性や使用による侵害リスクを調査するためのAIツールです。2018年4月にリリースされて以来、特許庁や裁判所の専門家の判断を機械学習によって取り入れ、調査商標の登録可能性を専門家と同等の精度で分析できるように進化してきました。具体的には、商標の外観、称呼、指定商品・役務に基づく類似性を評価し、商標の識別力や関連性を数値化します。
アップデートの概要
この度のアップデートでは、併存登録例検索機能として、複数の類似群コードが指定された場合でも、各コードごとに正確な併存登録例を表示するよう修正が加えられました。今までは、関連性のない類似群コードが混在している場合でも、広範囲の併存登録例が表示されることがありましたが、新機能では、類似群コードが一致している商標のみを正確に取得することが可能となります。
例えば、入力した類似群コードが「04A01」と「04C01」であった場合、「アクア」と「アクアリップ」といった完全に共通する商標の併存登録例のみが表示される仕組みです。
ユーザーの声
この改善は、ユーザーから寄せられた要望に応える形で実現しました。「関連していない多数の類似群コードを指定して検索したい」とのニーズや、「共通する類似群コードでの併存登録例を正確に取得したい」といったリクエストに基づき、今回のアップデートが行われました。
アップデートの効果
この新機能により、商標調査を行う専門家や企業は、より効率的にかつ正確に商標の併存登録例を取得できるようになります。今後は、指定商品・役務の再考や、拒絶理由通知などに対応する際にも、有用な情報として活用できるでしょう。また、併存登録例の表示件数も最大30件まで可能となり、大幅な出力の増加が期待されます。
まとめ
商標調査において、TM-RoBoは今後ますます重要な役割を果たすでしょう。AI技術の進化により、より多くの商標登録の可能性を探ることができるこのツールは、専門家だけでなく一般のユーザーにとっても価値のある存在となるでしょう。IP-RoBoのWebサイトでは、TM-RoBoの最新情報や機能について詳しく紹介されているので、ぜひチェックしてみてください。
公式Webサイト:
http://www.tm-robo.com/
会社情報
株式会社IP-RoBoは、知的財産に関するコンサルティングやWebサービスを提供する企業です。商標調査を効率化するための様々なソリューションを開発し、企業の知的財産戦略をサポートしています。