豊中市で新たな試み「ココボイス」導入
豊中市教育委員会が、職員の本音を収集する新しい試みとして、AI対話モバイルアプリ「ココボイス」を試験的に導入しました。このアプリは、匿名で意見を投稿できるだけでなく、生成AIとの対話を通じて職員の意見を引き出すための仕組みを備えています。株式会社アイティフォーが開発したこのアプリは、職員の生の声を管理職に届けることで、組織の課題を早期に発見し、改善を促すことを目指しています。
背景
人手不足や働き方の変化が進む中、企業にとって従業員の本音を把握することは重要な課題です。また地方公共団体の場合、職員が多くの拠点に分かれて業務を行っているため、直接的なヒアリングは難しい状況です。このような中で豊中市は、スマートフォンアプリを活用し、職員がいつでもどこでも自分の意見を投稿できる環境を整えました。
2026年2月から始まったトライアルでは、実際に職員からの意見が集まり、対面でのコミュニケーションではなかなか引き出せない本音が可視化されるという成果を上げました。この結果を受け、豊中市教育委員会は引き続き実証検証を続ける方針を決定しました。
導入の意義と期待される効果
ココボイスの導入により、以下の効果が期待されます。
- - 職員の小さな気づきの把握:複数の拠点にいる職員の日常の悩みや変化をタイムリーに把握することができる。
- - 本音の吸い上げ:対面で伝えにくい現場の声をしっかりと収集することで、メンタルヘルスのケア強化にもつながる。
- - 職場環境の改善:誰でも気兼ねなく声を上げられる風通しの良い環境を作ることで、職員のエンゲージメント向上を図る。
豊中市の教育委員会では、約300名の常勤職員が放課後こどもクラブで働いており、通常の面談は任期付き職員を対象に年2回の頻度で行われています。このため、多くの職員から意見をタイムリーに聞き取ることは困難でした。しかし、ココボイスを通じて、日々の気づきやストレスを匿名で寄せられたことで、実際に職員のストレス要因や悩みが浮き彫りになりました。
ココボイスの機能
ココボイスは、従業員一人ひとりが自分のスマートフォンから手軽に意見を投稿でき、AIがその声を解析してレポートとしてフィードバックします。これにより、組織内のコミュニケーションがより円滑に、建設的なものになっていくと期待されています。従来の調査手法とは異なり、従業員が主体的に参加できる仕組みを提供することが特徴です。
今後、株式会社アイティフォーは豊中市以外の地方公共団体や企業にもココボイスを提供し、従業員の声を組織改善に役立てる取り組みを進めていく予定です。
会社概要
株式会社アイティフォーは、東京都千代田区に本社を置く企業で、金融機関や公共団体向けのITサービスを提供しています。「寄り添うチカラ」で人々の感動と笑顔を創出し、地方創生に寄与することを目指しています。