地方再生を目指す「応援投資」モデルの誕生
長野県飯田市を本拠地とする一般財団法人夢投資財団が2025年4月に設立され、地方再生を目指す新たな支援モデルである「応援投資」の募集を始めました。この取り組みは、単なる寄付ではなく、経営・金融の専門家たちが地域の事業に対する伴走支援を行うもので、寄付金の投資効果を最大限に引き出すことを目指しています。
夢投資財団の特徴と参加方法
夢財団は、寄付における課題を解決するために、3つの独自の仕組みを提案しています。
1.
プロの伴走支援
単純に寄付するだけで終わるのではなく、経営・金融の専門家が事業の持続性を高める支援を行います。このことにより、寄付が無駄になるリスクを最小限に抑えることができます。
2.
成果の可視化
セオリー・オブ・チェンジ(ToC)を活用し、「何のために、どう変化を起こすか」を明確にします。これにより、支援の成果をロジカルに検証することが可能です。
3.
柔軟な参加スタイル
個人や企業の多様なニーズに応じた、3つの参画方法が用意されています。
- 単発・継続寄付(1,000円〜)
- 賛助会員(年会費1.5万円〜)
- 基金設置(相談ベース)
未来を見据えた地域のつながり
2025年11月には賛助会員同士の交流会が開催される予定で、全国各地から集まったリーダーたちが新たなつながりを生み出すことが期待されています。また、地域の再生には女性が活躍する環境が不可欠だと考え、2025年5月からは女性起業家向けの勉強交流会も開催される予定です。
参加者の声
夢投資財団に賛同する地域の方々からは、その伴走支援に対して高い評価が寄せられています。愛知県の地域自治研究者である佐藤則子さんは、「日本の田舎は宝の山」と感じながらも、様々な壁がある中で夢財団が具体的な道筋を示してくれることに感謝しています。
長野県のビーズジュエリー作家である山本亜紀さんは、夢財団の支援があれば自らの活動への道がもっと明るかったと述べ、今後の活動に期待を寄せています。また、北海道のNPO法人の代表理事である長江孝さんは、「夢財団のビジョンに賛同し、微力ながらその一助となれることを光栄に思う」と述べました。
最後に
夢投資財団の代表理事である田辺大さんは、今回の募集を通じて地方再生を願う個人や法人との連携を拡大し、志のある人材と資金を集めて地域に持続可能な成長をもたらすことを目指しています。近い将来には、寄附金控除を受けられる公益財団法人への移行も計画しているとのことです。寄付や参加を通じて、地方から新しい価値を生み出し、日本の未来を共に開拓していきましょう。