株式会社Liquidが新技術でIIJmioの本人確認を革新
株式会社Liquidは、2026年1月中旬から、インターネットイニシアティブ(IIJ)が運営する個人向けMVNOサービス「IIJmio」の本人確認手続きにおいて、オンライン本人確認サービス「LIQUID eKYC」を導入します。この取り組みは、近年改正が予定されている携帯電話不正利用防止法に基づくもので、従来の手法から大きく進化した新たなシステムが期待されています。
ICチップと顔認証の活用
新たに採用される本人確認の方式には、ICチップと顔認証を活用したものが含まれます。具体的には、以下の2つの方法が提供される予定です。
1.
ICチップ読取+顔認証(携帯法ニ方式):自撮りした顔画像と本人確認書類のICチップを読み取ることで、顔の情報と照合し、本人確認を行います。
2.
ICチップ読取(携帯法チ方式、公的個人認証・JPKI):マイナンバーカードのICチップ情報を読み取り、公的個人認証サービスを利用して本人確認を行います。
このサービスの最大の特徴は、従来の方法であった本人確認書類の画像をアップロードする作業を排除し、効率的かつ安全な方法で確認を行える点にあります。
導入のメリット
1. 審査負担の軽減
新方式では、ICチップを用いた本人確認により、審査を自動化します。これにより、自動承認率が約99%に達し、目視確認が必要な撮影方式と比較して、審査工数を大幅に削減できます。また、ICチップを利用した方法は、より精度の高い認証を実現し、約6%のNG率を誇ります。
2. 不正対策
ICチップを利用した本人確認の方式により、偽造対策が強化されます。電子署名の検証を通じて、ICチップの情報が改ざんされていないかを確認でき、さらに顔認証によって不正利用のリスクを最小限に抑えます。
3. 利便性の向上
ユーザーにとっては、従来の方法では必要だった基本情報の入力や、本人確認書類の撮影が不要になります。これにより、手間をかけずにスムーズな申し込みが可能となります。
IIJとLiquidの信頼性
IIJは、1992年設立以来、国内初のインターネット接続サービスを開始し、その後も多種多様なサービスを提供し続けています。現在、約16,000社に対して、インターネット接続やクラウドサービスを含む総合的なネットワークソリューションを提供しています。また、Liquidは、AI技術や生体認証技術を駆使した「LIQUID eKYC」で、オンライン本人確認の分野において6年連続の市場シェアNo.1を誇り、350社以上との契約を結んでいます。これにより、信頼性の高いサービスが実現されています。
まとめ
株式会社Liquidが提供する新しい本人確認システムは、IIJmio契約時の手続きを簡素化し、高い安全性を提供します。携帯電話不正利用防止法の改正により必要とされる新たな基準に適応したこのシステムは、今後のMVNOサービスのあり方を大きく変える可能性を秘めています。個人情報の安全管理と利便性を両立させたこの取り組みが、どのように私たちの生活に影響を与えるのか注目です。