農福連携の新展開
2022-11-02 13:42:28

名寄市のふうれん特産館とリノキノが拓く農福連携の新たな形

ふうれん特産館とリノキノ、農業と福祉の新たな連携



北海道名寄市の『ふうれん特産館』が、千葉県松戸市の『リノキノ』と手を組み、農業と福祉の連携を深める新たなプロジェクトを発表しました。この取り組みは、就労移行支援を行う『北小金BASE』を通じて展開され、サブカルチャーに関心のある若者たちの支援を目指しています。

パッケージデザインコンペによる新商品



近年、ふうれん特産館では名寄市産のもち米『はくちょうもち450g』のパッケージデザインを刷新することとなり、その過程で『北小金BASE』が事業所内コンペを実施しました。コンペには15作品が寄せられ、その中から選ばれた上位4作品がふうれん特産館に提案され、最終的に新しいデザインが決定されました。この新パッケージは、11月5日に千葉市美浜区で開催される『障害者ワークフェア2022』で展示され、11月12日にはふうれん特産館で初売りされる予定です。

農福連携の誕生の背景



この農福連携の契機として、リノキノの赤沼真左子取締役会長が北海道を訪問した際に、ふうれん特産館の堀江代表取締役と交流を持つことになったことが挙げられます。また、リノキノは農業への外国人人材紹介事業も行っており、これが更なる連携を生む背景になっています。

若者たちへのクリエイティブ支援



『北小金BASE』は、映像や音楽、デザインなど、各種制作チームに若者たちを積極的に参加させる取り組みを行っています。特に、TRPGや社会性向上のトレーニングなどを通じて、就労スキルを自然と身につける機会を提供しています。うつ病や発達障害、軽度の知的障害を抱える若者の中には、クリエイターとしての素質を持つ人が多いとの見解から、彼らの特性に応じた支援を行うことが重要視されています。

日本の若者就労支援の課題



政府の2021年6月に発表された『子供・若者白書』によれば、日本には『生きづらさを抱え、働けない』15歳から39歳の若者が推定で54.1万人いるとされています。このような若者への就労支援は、経済の活性化や社会保障の観点からも重大な課題となっています。ふうれん特産館とリノキノの今回の取り組みが、引きこもりからの脱却を図るための有効なモデルケースとなることが期待されています。

共同の未来に向けて



農業と福祉という異なる分野が手を取り合い、若者たちを支援するプロジェクトは今後も注目されることでしょう。この新たな試みが、クリエイティブな才能を持つ若者たちに新しい道を照らし出すことができることに期待が寄せられています。ふうれん特産館の堀江氏も、仲間と共にこの挑戦を続けていく決意を新たにしています。

この共同プロジェクトの先に広がる未来は、若者たちの可能性を広げ、地域の活性化にも寄与することでしょう。

会社情報

会社名
株式会社リノキノ
住所
千葉県松戸市八ケ崎8-16-27
電話番号
047-710-9711

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