コロナ禍を経て、ペットを家族の一員とする価値観が広がっている中、ペットとの旅行や外出を楽しむ人々が増加しています。特に、ペットツーリズムは地域振興の新しい形として脚光を浴びています。しかし、ペットを連れて観光する際にはまだ多くの課題が存在します。例えば、「同伴できる施設が分からない」「受け入れルールが異なるため不安だ」といった声が聞かれる一方、施設側も安心して受け入れることができないといった悩みを抱えています。これらの障壁を乗り越えるため、ペッツオーライ株式会社は、JR東日本スタートアップ株式会社や東急、小田急、西武ホールディングスなど4社による鉄道横断型社会実装コンソーシアム「JTOS」に共創企業として加わりました。特に箱根リゾートエリアは年間2000万人以上が訪れる観光地で、アクセスの良さや豊かな自然、文化施設が魅力です。
今後、このJTOSとの連携を通じて、ペットオーナーが安心して観光を楽しめる環境を整備し、箱根エリアにおけるペットツーリズムの推進を行ります。具体的には、アプリ「Wan!Pass(ワンパス)」を通じて、多様な観光施設や宿泊施設との連携を強化し、ペットフレンドリーな観光地づくりを進めるのです。
「Wan!Pass」は犬を連れた旅行者にとって非常に便利なアプリで、ペット同伴可の施設を見つけやすくしたり、必要な手続きも簡単に行えるようサポートします。未来の見込みにおいて、このアプリを活用することで、ペットとファミリーが楽しめる観光体験を提供し、観光スポットや受け入れ施設の拡大に貢献することが期待されています。
特に注目すべきは、2026年に予定されている箱根での実証実験です。このイベントでは、Wan!Passを利用したチェックイン体験やスタンプラリー、しつけ認定教室といった多彩なプログラムが用意されています。参加者はペットと共に楽しめるさまざまな体験を通じて、観光地での利便性や受け入れ体制を確認し、より充実した時間を過ごすことができるでしょう。
この実証実験は、JTOSが有する鉄道、宿泊、観光施設のネットワークを最大限に活用し、地域全体でペットフレンドリーな環境を提供するモデルを構築するものです。これにより、ペットとともに過ごすことができる空間が「点」ではなく「面」で拡がっていくことが期待されています。また、今後は箱根の成功をもとに、他の観光地でも同様の取り組みを進め、全国的なペットフレンドリー観光地づくりを目指します。
ペッツオーライの小早川代表取締役は、JTOSとの共創を通じて日本中のペットオーナーと観光施設に対する「Wan!Pass」の認知を広げ、信頼性を向上させたいと語ります。JTOS関係者も、箱根を選ばれる観光地として進化させていくことに期待を寄せています。
この取り組みは、「人とペットが共に幸せに過ごせる社会」の実現に寄与するものです。未来の観光地がどのように変わるのか、期待が高まります。