全国一斉生活保護相談会開催の意義と背景について

生活に困窮する人々を支援する全国一斉生活保護相談会

日本の現状において、相対的貧困率は15.4%に達し、特にひとり親世帯では44.5%という高い数値を記録しています。この問題は、高齢者の生活保護受給者が増加していることや、コロナ禍による経済の悪化が影響しており、ますます深刻化しています。現在、多くの人々が生活の困難に直面しており、生活保護に対する相談の需要が高まっていると予想されます。このような背景から、生活に苦しむ市民を支援するための「全国一斉生活保護相談会」が開催されることになりました。

この相談会は、19年目を迎える重要なイベントで、毎年、多くの相談が寄せられています。昨年度は95件の相談があり、生活保護に関する知識や申請手続きについての情報を提供し、支援を行っています。今年も、急激な物価上昇や不安定な経済状況に影響を受けている市民に向けて、法律家への相談の場を設けることを目的としています。また、この相談会は憲法で保障された市民の生存権を守るための取り組みでもあります。

相談会の詳細について

生活保護相談会は、2024年1月28日（日）の10:00から18:00まで行われます。相談は無料で、全国どこからでも電話で受け付けています。電話番号は0120-052-088です。この相談会では、生活にお困りの方々が気軽に相談できる窓口を設け、必要に応じて福祉事務所等への同行支援も行います。これにより、生活保護制度の正しい利用を促進し、制度の改善に向けた声を届けることが目指されています。

全国青年司法書士協議会の役割

本会の主催者である全国青年司法書士協議会は、生活保護制度や福祉施策についての社会的理解と利用促進を図り、貧困問題を解決するために力を入れています。私たちは、困難な状況に置かれている市民を支援し、生活保護制度がより認知され、利用しやすい形に改善されるよう声を上げ続けることを誓います。生活保護制度の改革に向けた現場からの声を行政に伝える活動も行っており、利用者が困難に直面した場合に適切なサポートが受けられるよう取り組んでいます。

私たちの目標は、各地で生活困窮者が安心して相談できる環境を作り出し、制度が適切に機能することです。この相談会を通じて、多くの市民が支援を受けられることを願っております。ぜひ、困りごとのある方はこの機会をご利用ください。