岸デジタル大臣政務官がエストニアでデジタル協力を強化
岸デジタル大臣政務官のエストニア出張
岸デジタル大臣政務官は、2025年7月1日と2日の2日間にわたり、エストニア共和国を訪れました。この訪問では、デジタル関連の政府機関との意見交換や、民間企業の視察を通じて、両国のデジタル分野における協力関係を深めることを目的としました。
法務・デジタル省との意見交換
岸政務官は、エストニアの法務・デジタル省で、トヌ・グリュンベルク次官補と会談しました。この会合では、AIやサイバーセキュリティに関する最新の状況を共有し、2022年5月に締結した協力覚書(MoC)に基づく今後の関係強化についても意見を交換しました。このような会談が、デジタル分野での国際的な連携を強化するための重要な一歩となることが期待されています。
NATOサイバー防衛協力センターの訪問
次に、岸政務官はNATOサイバー防衛協力センターを訪問しました。このセンターは、加盟国のサイバー防衛力の強化を支援するため、サイバー攻撃を想定した訓練プログラムを提供しています。岸政務官はセンターの職員と共に、最新のサイバー攻撃に対応するための枠組みや、参加国との協力について議論を行い、サイバーセキュリティの重要性を再確認しました。
e-エストニア・ブリーフィング・センターの視察
また、岸政務官はe-エストニア・ブリーフィング・センターを訪れ、エストニアのデジタル化の進展について説明を受けました。特に、エストニアの先進的な柱であるX-Roadシステムについて、その効果や具体的な事例、課題などについて学びました。このような先進的な取り組みから、日本のデジタル社会形成に生かせる知見も多く得られたことでしょう。
デジタル企業との意見交換
さらに、現地のデジタル分野で最先端の技術を持つ企業とも意見交換を行いました。参加者との議論を通じて、昨今のサイバー空間における脅威が深刻化する中、各企業がどのようにサイバーセキュリティ技術の研究・開発に取り組んでいるかを知ることができました。これにより、両国間の知識の共有と協力の強化に寄与することが期待されます。
このエストニア訪問は、デジタル庁が未来のデジタル社会を形成するため、国際的な視野を持ち、先進的な取り組みを実現していくための重要な一歩です。今後も日本とエストニアの関係を一層強化し、相互に発展していくことを目指していくでしょう。