スター精機の挑戦
2021-04-08 12:30:39
富士見町の精密機械産業を支えるスター精機の挑戦
富士見町の精密機械産業を支えるスター精機の挑戦
長野県富士見町は、精密機械産業が盛んな地域として知られています。その中でも、株式会社スター精機は独自の技術とネットワークを活かし、業界内での存在感を強めています。
精密機械の名産地「富士見町」
富士見町は八ヶ岳と南アルプスに囲まれた自然豊かな場所で、精密機械企業が約70社集まっています。地域の特性を活かし、精密な部品製造が行われています。特にスター精機は、自動車や空調機器向けの部品加工を行い、完成品を納品することを重視しています。
スター精機の歴史と成長
1960年代、モータリゼーションの波にいち早く反応したスター精機は、自動車用大物部品の加工設備を導入しました。その結果、地域内で製造されていた小さなオルゴールや時計部品から、自動車用部品へと事業を転換することに成功しました。この転換が同社の大きな成長を支え、その後の関東圏や中京圏の自動車関連会社への部品供給へと繋がりました。
現在、スタース精機では約30社に及ぶ協力会社を持ち、各工程を専門の業者に委託することで、幅広い部品を一貫して製造する体制を整えています。これにより、納品時にはすぐに使用できる完成品が提供されています。
独自の技術力
スター精機が特に優れている点は、その独自の技術力です。特に大手自動車メーカーからの受注につながった事例も多いです。例えば、同社は軽自動車の方向指示器やワイパーレバーの全量を製造することができ、これにより大規模な契約を結ぶことができました。
さらに、スター精機は特許を取得した独自の検査機を用いて納品前の検品を行い、高い品質管理を実現しています。これにより、精密な機械部品が求められる市場でも、安定した信頼を得られています。
ものづくりの伴走者
スター精機は単に製品を製造して納品するだけでなく、取引先企業へアドバイスを提供する“ものづくりの伴走者”としても知られています。設計段階から効率的なコスト削減の方法や、製造方法についての提案を行うことで、深い信頼関係を築き、製品開発の全過程を支援しています。
地域の強みとさらなる発展
現在、BCP(事業継続対策)への関心が高まる中、富士見町の地理的な利点が注目されています。土砂崩れの心配が少ないこの町は、企業にとっても安心な環境です。スター精機の代表取締役社長である名取元秀氏は、地域全体のブランド力を高めることこそが、自社の進化につながると語ります。
まとめ
株式会社スター精機は富士見町において、単なる部品製造にとどまらず、地域全体の発展や起業間の協力を重視した産業構築に寄与しています。今後も地域と共に進化し続けることで、さらなる成長を目指します。
会社情報
- 会社名
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長野県富士見町
- 住所
- 長野県諏訪郡富士見町落合10777番地
- 電話番号
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