ニューロダイバーシティポテンシャルシンポジウムが目指す未来の社会
はじめに
近年、脳や神経の多様性を尊重する「ニューロダイバーシティ」の重要性が増しています。この運動に基づく「ニューロダイバーシティポテンシャルプロジェクト」は、個性を活かす社会を実現することを目指しています。10月12日、東京ポートシティ竹芝で開催されるパネルディスカッションでは、国際的な専門家を迎え、神経多様性について深く掘り下げます。
ニューロダイバーシティとは
ニューロダイバーシティとは、脳や神経の構造や機能が持つ多様性を指します。この概念は、自閉症やADHD、ディスレクシアなどの特性を持つ人々が、これまで「克服すべき」とされてきた固定観念を超え、彼らの特性が強みとして認識されることを目指しています。この新しい視点により、特性を持つ若者たちが持つ能力が注目されるようになっています。
パネルディスカッションの概要
このイベントには、ニューロダイバーシティに関する研究の第一線で活躍する専門家が集まり、彼らの知見を通して神経多様性の社会的意味について議論します。登壇者には、ニューロダイバーシティに取り組むB Lab所長・石戸奈々子氏のほか、マサチューセッツ工科大学の伊藤穰一氏、カリフォルニア大学の伊藤瑞子氏、発達心理学者のジェイミー・ガルピン博士、パデュー大学のルア・ウィリアムズ氏など、多彩な顔ぶれが集まります。
彼らの教えとその影響
これらの専門家はそれぞれ異なる視点からニューロダイバーシティについての研究を行っています。例えば、伊藤穰一氏は教育や民主主義の再設計を議論し、文化人類学者の伊藤瑞子氏はデジタル文化の観点から若者の学びの可能性を探ります。また、ジェイミー・ガルピン博士は、若者の支援に向けたインクルーシブデザインを推進しています。こうした多様な視点は、ニューロダイバーシティが持つ社会的意義をさらに強調します。
ニューロダイバーシティポテンシャルプロジェクトの目指すもの
このプロジェクトでは、教育者や研究者が連携し、神経多様性を持つ若者たちが潜在力を最大限に引き出せる環境の整備を目指しています。革新的なプログラムを設計し、彼らが力を発揮できる社会の実現を図っています。バリアフリーな技術や教育環境の提供が、彼らの強みを活かす手助けとなり、新しい社会を築く礎となるでしょう。
まとめ
このパネルディスカッションを通じて、多様な神経特性を持つ人々が持つ可能性と、それを引き出すための方法を明らかにし、今後の社会における役割を再確認します。ニューロダイバーシティが尊重される社会の実現に向けて、このイベントが大きな一歩となることを期待しています。
開催概要
- - 日時: 2024年10月12日(土) 13:00-14:00
- - 会場: 東京ポートシティ竹芝
- - 参加費: 無料
- - お申し込み: こちらから
さらに詳しい情報は、ニューロダイバーシティプロジェクト専用サイトをご覧ください。