鳥取市でシニアのデジタルデバイド解消を目指す「ふるモバ」
株式会社エージェントが2026年3月に提供を開始した地域密着型の有人サポート付きMVNOサービス「ふるモバ」。このサービスは、鳥取市の協力のもと、特にデジタルデバイドに直面しているシニア層をターゲットにしており、スマートフォンの使い方に関する悩みを対面で相談できる環境を提供します。
なぜ「ふるモバ」が必要なのか?
近年、生活のあらゆる場面でデジタル化が進む中、特に地方においてはスマートフォンやオンラインサービスが使いこなせない人々が多いことが問題視されています。特に高齢者は、近隣にキャリアショップがない場合や家族が遠方にいることから、自分の悩みを気軽に相談できる相手がいない場合が多くあります。
これまでにもスマホ教室や相談会が多く開催されてきましたが、ほとんどは一時的な補助金に依存しており、持続的な支援が困難でした。「ふるモバ」は、料金を直接ユーザーが支払うことで、誰もが継続的にサービスを受けられる仕組みを構築しました。
「ふるモバ」の特長
「ふるモバ」は以下の三つの要素から成り立っています。
1. 地域密着の有人対応MVNO
MVNOでありながらも、地域に根ざした有人サポートを提供しています。利用者は対面で相談ができるため、安心してスマートフォンに関する疑問を解消することができます。
2. 一対一の個別相談会
従来のような一律のカリキュラムではなく、聞きたい内容を直接専門家に相談する形式をとっています。これにより、特定の問題に対して即座に答えられる柔軟なサポートが提供されます。
3. AIによるオーダーメイド教科書
個別相談の内容を基に、AIが作成したレポートを利用者に提供します。このレポートには、操作方法や設定内容が整理されているため、忘れた場合でも後から何度でも参照することが可能です。自分専用の教科書が作成されることで、学習効果が高まります。
利用料金体系
「ふるモバ」では以下の料金プランを提供しています。
- - 3GB: 月額3,980円
- - 20GB: 月額4,980円
- - 無制限: 月額6,980円
- - サポートプランのみ: 月額1,980円
加入者は、通常1回あたり2,000円のスマホ相談が回数無制限で利用可能です。申し込みは地域のスマホ相談会で、対面での手続きを通じて行われます。
開発の背景
「ふるモバ」が誕生したのは、離れて暮らす孫との連絡に悩む高齢女性の言葉がきっかけでした。「生きている間に孫と何回話せるだろう」という問いかけに対し、ビデオ通話の設定をサポートしたところ、彼女は大喜びでした。この経験から、ただ通信機器としてのスマートフォンではなく、人と人をつなぐ生活インフラとしての役割を認識しました。
今後の展開について
「ふるモバ」は鳥取市に根ざしつつも、より広範囲に地域密着型のサービスを展開する計画です。加入者向けのコミュニティイベントやワークショップ、健康管理イベントの開催も検討しており、単なる通信サービスを超えた地域のコミュニケーション基盤を築くことを目指しています。
私たちの目標は、「困ったときに聞ける」環境を多くの地域に広げ、デジタルデバイドの解消に貢献することです。