物流サービスの選び方を探る:消費者の意識調査から見えたニーズとは
近年、オンライン通販が一般化している中で、購入体験の満足度は商品の品質だけでなく、物流サービスにも大きく影響を受けていることが分かりました。配送料や配送条件は、購入の決定要因にもなり得る一方で、時には購入の離脱理由にもなります。この度、物流代行サービス「ジャパロジ」が、20歳〜59歳の男女を対象に実施した調査に基づいて、顧客が物流・配送サービスに求める価値や優先事項について詳しく見ていきたいと思います。
調査概要
この調査は、通販利用者150名を対象に、過去3か月間の購入チャネル、重視する配送情報、現在のサービスに対する満足度、そして今後の改善要望を調査しました。その結果、消費者が重視するポイントが明確になりました。
購入チャネル
調査の結果、70.7%が「オンライン通販」を選択し、次いで67.3%が「実店舗」を利用したと答えました。オンラインでの利便性や、実店舗での安心感が両方とも重要であることが分かります。さらに、「公式オンラインショップ」や「フリマ・オークションアプリ」も一定の利用が見られ、消費者がそれぞれのニーズに応じてチャネルを選んでいることが伺えます。
配送に関する重視点
オンライン通販を利用する際に特に重視されている情報は、なんと58.3%の人々が「送料無料の条件」を挙げる結果となりました。消費者は、商品の価格に加えて、最終的な支払額をしっかり把握しながら購入判断を行っていることが見受けられます。また、「基本送料」が37.5%、さらに配送スピードや受取のしやすさも関心を寄せられていました。
満足度の評価
現在利用している配送サービスの満足度では、47.5%が「やや満足している」と回答。全体的には満足度が高いものの、「どちらともいえない」との回答も多く見られ、個々の評価にはばらつきがある模様です。もちろん、「やや不満」と回答する人も一定数存在し、改善の必要性を示唆しています。
今後の改善要望
調査の中で最も多かった意見は、31.7%が「送料無料の条件を緩和してほしい」と回答。これは消費者が金銭的な負担を軽減したい意向を示しています。また、送料の水準を下げ、再配達や時間指定の受取やすさについても改善を求める声が上がりました。さらには、環境への意識も高まり、過剰包装を減らすことに対する要望もあるようです。
結論
この調査結果から、物流・配送サービスは、単なる商品を届ける手段としてではなく、消費者にとっての重要な要素であることが浮き彫りになりました。オンラインと実店舗の併用が進む中で、消費者は「納得感」を重視し、送料や条件が利用の判断基準となっていることが分かります。
これからの物流サービスは、単にスピードを追求するだけではなく、顧客にとっての「分かりやすさ」や「納得感」を提供することが求められています。送料や配送条件がしっかりと提示され、消費者が理解しやすい形であることが、購入体験全体を向上させる鍵となるのです。
調査の出典元
本記事は、物流代行サービス「ジャパロジ」の調査結果に基づいています。詳細は
公式サイトをご覧ください。