ニチレイロジが進める配送業務のデジタル化
近年、物流業界ではデジタル化が進展し、それに伴い業務効率の向上とコスト削減が求められています。特に2024年問題により、労働時間の上限規制などが影響する中、ニチレイロジが導入したのは配送進捗管理システム「ZetesChronos(TM)」です。このシステムの導入によって、物流の現場はどのように変革されているのでしょうか。
デジタル化の背景
ニチレイロジでは、日々約100から200台の大型および中型トラックを運行しています。従来は紙の帳票を用いて配送日報を手書きし、配送進捗の確認もドライバーへの電話連絡に依存していました。しかし、業務の多くが手作業に依存しているため、効率化が求められていました。これを受けたニチレイロジは、DX(デジタルトランスフォーメーション)の一環として、ZetesChronos(TM)を導入することを決定しました。
導入の意義
問い合わせ対応時間の短縮
特筆すべき成果の一つが、配送状況に関する問い合わせ対応にかかる時間が大幅に短縮されたことです。以前は「荷物がいつ届くのか」といった問い合わせに対し、回答が30分以上かかる場面が多々見られました。しかし、ZetesChronos(TM)の導入以降はリアルタイムで車両の位置と到着時間を確認できるため、問い合わせに対する応答が約5分にまで短縮されました。この改善により、顧客サービスの質が向上し、スタッフの負担も軽減されました。
待機時間の可視化
もう一つ重要なポイントは、トラックの待機時間の可視化です。従来の方法ではドライバーからの口頭報告に頼っていたため、正確な待機時間の把握が困難でした。しかし、ZetesChronos(TM)を使用することで、データに基づいた正確な待機時間の把握が実現しました。特に30分以上の待機が発生した際にはドライバー端末からアラートを通知し、これにより納品先や運送会社との交渉を強化することが可能になりました。さらに、蓄積したデータを分析することで、待機時間が発生しやすい拠点を考慮した配車計画の検討も進められています。
今後の展望
ニチレイロジでは、ZetesChronos(TM)の導入をモデルケースとして、今後も課題解決に向けたモニタリングと分析を継続していく方針です。将来的には検品機能や帳票の電子化も視野に入れ、このシステムの機能を最大限に活かした新たな進捗管理の仕組みを構築する予定です。
まとめ
ニチレイロジが導入した「ZetesChronos(TM)」は、物流業務のデジタル化を推進し、問い合わせ対応や待機時間の把握において劇的な改善を実現しました。今後も様々な機能の追加や改善が期待されるこのシステムは、業界全体にとって新たな標準を示す存在となることでしょう。