隈研吾設計の「SHIKADA SHITSURAI」ショールームが福岡にオープン
2023年1月29日、隈研吾氏が設計した「SHIKADA SHITSURAI」のショールームが福岡県八女郡広川町にオープンしました。このショールームは、次世代のホテル空間をテーマとしており、特にサスティナブルな竹と籐素材を使用した内装が特徴です。
オープニングレセプションの詳細
オープニングイベントは、朝9時から受付が始まり、10時20分頃には隈研吾氏による代表挨拶が行われました。その後、隈氏との対談や、芳井菜穂子氏による展示内容説明が続きました。各セッションは、ショールームの魅力を深く知るための貴重な機会となりました。
サステナブルな素材へのこだわり
「SHIKADA SHITSURAI」は、環境に配慮したインテリアを目指しています。展示されている竹すだれは、脱炭素化が求められる現代において、特に注目されています。しかし、防炎や難燃性に対応した天然内装材はまだ少なく、実用的かつ装飾的な施工例が展示されているショールームは珍しいです。
約20年前より地域資源である竹を利用してきた鹿田産業は、この特別なショールームを通じて、商業デザイナーたちに新しいインスピレーションを提供しています。特に、コロナ前の欧州展示会で得た経験を基に、商業施設用の防炎規制に対応した製品のラインナップを展開しています。
室礼文化に基づいたデザイン
また、ショールームでは「室礼」という古来の文化を継承し、季節ごとの天然素材を用いた装飾が行われています。特に「室礼」に使用される「竹すだれ」に焦点を当て、隈氏のデザインと融合させた現代空間が広がる美しい空間が魅力です。このような試みは、国内外のデザイナーからも高い評価を受けています。
ショールームの構成
ショールーム内は、エントランス、ラウンジ、客室、ショップなど異なる六つのゾーンに分かれています。各ゾーンは、竹すだれや地域の伝統工芸を利用した内装で統一され、参加者が実際に触れたり見たりできる環境が整えられています。また、籐素材を使用した新しいデザインの家具も公開され、これまでにない新しいスタイルのインテリアを体感できます。
ショールームは午前10時から午後5時まで営業しており、事前予約が必要です。一般の方々も入場可能で、竹すだれの工場見学や編み体験ツアーも行われる予定です。特に、すだれ編み体験は地元の伝統工芸を学ぶ貴重な機会として、多くの人に楽しんでもらえます。
このスペシャルな空間がどのようにデザイナーたちに影響を与えるのか、多くの期待が寄せられています。「SHIKADA SHITSURAI」のショールームは、未来のインテリアに向けた新たなアイデアを創出する場所となることでしょう。
詳しい情報は、
SHIKADAのホームページをチェックしてください。