神戸初のAYAインクルーシブ映画上映会
8月1日、神戸で特別なイベントが開催される。医療的ケアや障がいのある子どもたちを対象に、安全に映画を楽しむことができる「AYAインクルーシブ映画上映会」が、『クレヨンしんちゃん オラたちの恐竜日記』の上映と共にお目見えする。これは、普段映画館に行くことが難しいお子様やそのご家族のための特別な機会だ。
イベントの背景
特定非営利活動法人AYAは、映画を通じて障がいのある子どもたちやその家族が気軽に交流できる環境を作ることを目的に、このイベントを企画した。通常の映画館では、医療機器を使っているとアラーム音や、子どもたちが声を出すことを気にしがちだが、今回の上映会ではそういった声が出ても問題ない。家族は心配することなく映画体験を楽しむことができる。
上映会の詳細
この上映会は、9月1日(日)に神戸ハーバーランドのOSシネマズにて行われる。受付は10:15から開始し、10:45より上映がスタートする。なお、主催者は事前に映画鑑賞における諸注意を行うので、時間には余裕を持って来場してほしい。参加対象は、医療的ケアを必要とする子どもや障がいのあるお子様とその家族だ。もちろん、病気や障がいの有無にかかわらず、興味がある方ならどなたでも参加できる。参加費は、車いす席も含めて大人も子どもも一律1,000円。2歳以下のお子様は、保護者の膝の上で観賞する場合は無料となっている。
特別な配慮
上映中は医療スタッフが同行し、必要に応じてサポートを行う。音響は通常の映画より少し小さめに調整され、明るさは少し明るめに設定されるため、音に敏感なお子様のためにも、必要に応じてイヤーマフなどの持参を推奨している。
申し込み方法
このイベントへの参加はAYAの公式LINEから申し込むことができる。締切は8月22日(木)の23:59。申し込みが多い場合は抽選となり、結果は8月27日(火)までに通知される。
社会的ニーズと支援
医療的ケア児とは、日常的に医療的なケアを必要とする子どもたちを指します。近年、社会全体で障がい児の日常生活を支援する動きが求められています。厚生労働省によると、全国には約2万人の医療的ケア児が存在し、さらに約60万人の障がい児がいることが確認されています。本イベントのような取り組みは、社会的な理解と支援の重要性を感じさせる。
ボランティアの募集
また、ボランティアスタッフも募集している。このイベントに賛同し、協力したい方はAYAの公式LINEから登録が可能だ。医療関係者だけでなく、大学生や高校生も参加できる。
このAYAインクルーシブ映画上映会は、神戸の新たな試みとして、障がいのある子どもたちやその家族が映画を楽しむ特別な時間を提供する機会となるだろう。ぜひ、多くの人に参加してほしい。