未来のアパレルを語るトークイベント開催
2024年7月5日、東京都中央区馬喰町にあるエトワール海渡のショールームで、業界の未来をテーマにしたトークイベントが開催されました。本イベントは、持続可能なビジネスモデルについての議論の場として、特にニット業界関連のメンバーを対象に実施されました。主催のエトワール海渡は、長年にわたりファッションや雑貨、食品などを扱う総合卸商社として知られています。
トークイベントの目的
近年、モノづくりの現場では原材料価格やエネルギーコストが高騰し、人材不足も深刻化しています。こうした課題を克服するために、当社は昨年から日本のモノづくりに関するストーリーを国内外へ発信する企画を展開してきました。今回は東洋経済新報社との共催で、著書『2040年アパレルの未来』の著者、福田稔氏を講師に迎えました。
イベントの内容
イベントは二部構成で進行されました。
第一部: 講演
第一部では、福田氏が講演を行い、『2040年アパレルの未来』に基づいたアパレル業界の様々な未来予測や現状の課題について多角的に語りました。具体的なテーマとしては、環境負荷の低減とビジネスの両立、アパレル企業が今後取り組むべき経営戦略などが挙げられました。この講演は参加者にとって、業界の未来について考える重要なヒントとなりました。
第二部: トークセッション
続いて行われた第二部では、東京ニットファッション工業組合の深澤隆夫氏と、東京ニット卸商業組合の早川謹之助氏がパネリストとして参加し、今後の日本のアパレル業界について語り合いました。アパレル製造の現場からの視点で、工場での労働力不足や若手育成問題についても掘り下げられ、多くの参加者から質問が寄せられました。
特に、マテリアルフットプリントを削減するための新しい取り組みや、持続可能な産地ブランディングの重要性について熱い議論が交わされました。さらに、国際的なニッチ市場を開拓するための戦略についても具体的なアイディアが出され、非常に充実した内容となりました。
締めくくり
トークイベントは、参加者にとって新たな知識を得るだけでなく、リアルな業界の声を直接聞ける貴重な機会となったことでしょう。日本のファッション業界が抱える問題や、それに立ち向かうためのアクションプランを考える良いきっかけとなりました。今後もこのようなイベントが開催され、さらなる持続可能なビジネスの展開が期待されます。
会社概要
イベントを主催した株式会社エトワール海渡は、1902年に設立され、東京都中央区に本社を置く総合卸商社です。製品の多様化に対応したビジネスモデルを展開し、持続可能な未来を目指しています。