IT運用業務の現状とDX化の挑戦
近年、多くの企業がデジタル技術を用いた「デジタル変革(DX)」に注目しています。業務の効率化、コスト削減、新たな競争力の強化を目指す中、特に"業務の自動化"が重要なテーマとして浮上しています。IT調査会社のITRが発表した調査によれば、業務自動化を意識している企業は多数存在し、その背景には「生産性向上」「業務スピードアップ」などの明確な目的があります。
一方で、ITシステム運用のDX推進に関しては、実際の取り組みが進んでいない企業も少なくないという調査結果もあります。日立システムズエンジニアリングサービスが実施した調査によると、IT管理者の約4割が「興味はあるが取り組めていない」と回答したのです。この背景には「ITに関わる人材不足」が大きな要因として挙げられており、DXを進めたい意向がありながらも、人的リソースの制約に苦しんでいる企業が多数存在しています。
IT運用における3つの大きな課題
ここ数年、特に指摘されているのがIT運用における「運用業務の3大課題」です。それは、要員不足、運用負荷の増加、そして業務の品質に関する問題です。これらの課題は多くの企業に共通しており、特に"属人的な運用業務"がリスクや業務負荷を重大化させる要因となっています。手順書に沿った作業を人手で行うことで、手順書の誤りや内容のミスが発生しやすくなり、結果として信頼性の低下を招いているのです。
属人的なIT運用業務の構造が変わらない限り、企業はDXへの道筋を見出すことが難しくなるでしょう。このように、IT部門の正確な業務改善の必要性は時間の流れと共にますます高まっています。
新しい解決策の提案
このような現状に向けて、日立システムズエンジニアリングサービスは、ITシステム運用に関連する新たなウェビナーを開催します。テーマは「ITシステム運用業務の実態を明らかにし、改革のための具体的なステップを提案する」というものです。このウェビナーでは、各業界の実態調査を元に、運用業務における主要課題を掘り下げ、参加企業が抱える問題を解決へと導く手段を具体的に示す予定です。
特に、来年8月から提供される予定の新しいIT運用自動化ソリューション「OX1(Operations Transformation Service)」の紹介も行う予定です。このサービスは、700社以上の実績と50年のノウハウを基にしたトータルサービスで、デジタル化したIT運用を通じて業務負担を大幅に軽減することを目指しています。
参加方法
このウェビナーは、IT運用部門の現状に不安を抱えている企業や組織にとって有益な情報源となります。「DX化を進めたいが何を始めればよいのかわからない」といった疑問をお持ちの方は、ぜひご参加ください。まさに、今、IT運用の未来を切り拓くための大きなチャンスとなるでしょう。
主催は日立システムズエンジニアリングサービスで、協力には株式会社オープンソース活用研究所が関わっています。セミナー情報や参加申込は、マジセミのウェブサイトからご確認いただけます。