大阪・関西万博のユニフォームの魅力
いよいよ開幕が待たれる「大阪・関西万博」。その関西パビリオンでは、特別なアテンダントユニフォームが世間の注目を集めています。このユニフォームの特徴は、伝統的な藍染めと新たに誕生したファブリックブランド「KINOF」を組み合わせたサステナブルなデザインです。2023年3月23日、万博の現地にてその姿が発表されました。
阿波藍とKINOFの融合
ユニフォームは、徳島で生産される天然染料「阿波藍」で染められた布を使用しています。「ジャパンブルー」とも称されるこの藍色は、日本の美しさを象徴する色でもあり、2020年の東京オリンピックエンブレムにも用いられました。この藍染めに関しては、情熱をもって製作に携わった藍師・染師「BUAISOU」により施されたオリジナルデザインが特徴です。
一方で、ファブリックブランド「KINOF」は、徳島県上勝町から生まれ、ゼロウエイストに取り組むことで注目を集めています。特に、杉の間伐材から作り出される新しいテキスタイルは、環境への配慮が感じられ、サステナビリティに対する意識を示しています。
ユニフォームのコンセプト
このユニフォームの名称は「踊渦潮乱舞鯛紋様型染法被」。名付けられた背景には、徳島の歴史、自然、そして未来への感謝が込められています。地域でデザインされ、丁寧に作られたこのユニフォームは、藍染めをおもてなしのスタンダードとして貴族たちに誇りを持って着てもらえるような意図があります。
ビジュアルコンセプトとデザイン
「藍が息衝く」というビジュアルコンセプトのもと、藍染の法被に描かれた鯛の姿は、ダイナミックな躍動感を見せています。このデザインには、上勝の自然と調和することで、徳島の豊かな生命力を表現しています。
鯛は「めでたい」とされる縁起の良い魚であり、その大きさがさらに味わい深いものにします。小さい頃は群れを成すが、成魚になると単独での生活に入るという鯛の生態も象徴的です。
制作者の想い
このユニフォームの制作者からは、藍の魅力についての意見も寄せられています。実際に目の前で藍染の過程を体験しなければ、その良さは伝わりにくいものです。そして、徳島には阿波踊りや鳴門の渦潮など、地域の文化が息づいています。
「おもてなし」というテーマのもと、万博では多くの来場者にこのユニフォームを通じて徳島の魅力を感じてほしいとの願いが込められています。実際に見ることで、その素晴らしさを理解してもらいたいという強いメッセージが伝わります。
お問い合わせ
このユニフォームについての詳細や問い合わせは以下の連絡先まで。
- - 徳島県万博推進課大崎
- - TEL: 088-621-2364
- - Email: bampakusuishinka@pref.tokushima.lg.jp
このユニフォームが万博でどのように輝くのか、期待が高まるばかりです。徳島の伝統と現代のサステナビリティを両立させたこのデザインが、多くの訪問者の心に刻まれることを願います。