小岩井乳業がAI変革を目指すデータ基盤整備
小岩井乳業が新たにデジタル変革を進めており、AI技術を活用した業務改善が注目されています。今回、アールスリーインスティテュートの協力を得て進めている取り組み、「キミノマホロ for kintone」についてご紹介します。
デジタル変革に向けた背景と課題
小岩井乳業は、生産性向上と価値創造を二つの柱にしたデジタル変革を実施しています。特に2025年に新設される「AI変革推進室」を設け、AIの活用を重視する方針です。これに向けて、以下の二点が重要な課題となっています。
1.
kintoneのガバナンス不在
小岩井乳業は10年以上にわたりkintoneを使用し続けていますが、組織の変化によりアプリが増える一方で、データの所在やその活用法が不明瞭になっています。このため、データの正確な把握が急務となっています。
2.
部署間の共通言語の不足
As-Is分析を行う中で、部署ごとにデータの定義や用語の使い方が異なっていることも明らかになりました。これにより、高度なAIツールを導入しても、その効果が発揮されない可能性があります。
このため、まずはkintoneのガバナンス体制を整備し、信頼できるデータ基盤を構築することがプロジェクトの出発点となります。
「キミノマホロ for kintone」による支援内容
「キミノマホロ for kintone」では、小岩井乳業とのパートナーシップを築きながら、単なるシステム開発を超えた伴走支援を行っています。
上流工程からのガバナンス構築
アールスリーインスティテュートは、ガバナンスルールの策定を支援することからプロジェクトをスタートしました。小岩井乳業の業務を徹底的に理解し、現場での実情と提供するノウハウとのギャップを埋めるための取り組みが求められています。
対等なパートナーシップの実現
小岩井乳業は、このプロジェクトにおいて「事業方針としてこう使いたい」という意志を持っており、それに対してアールスリーは専門家としてしっかりと意見を述べ、平等に議論を進めています。これにより、互いに信頼関係を築きながら最適な解を模索しています。
チームでの最適解を引き出す
定期的な会議を通じて課題を一つ一つ解決していき、アールスリー社内の知見も活用しながら、チーム全体での最適解を導き出しています。
プロジェクトの成果と今後の展望
現在、ガバナンスルールの基盤が整い、社内ユーザーへの展開・定着に向けたフェーズに移行しています。小岩井乳業の担当者からは、「kintone設計のプロではない自分たちの要望に対してフラットに意見交換ができることが、非常に有意義だ」とのコメントも受けています。
今後は、運用が容易で効率的な仕組みを整え、kintone上のデータを適切に管理することを目指します。この仕組みが完成すれば、ようやくAIの活用が実現するスタートラインに立つことができるでしょう。
また、このプロジェクトで得た知見をもとに、「キミノマホロ for kintone」の新たなメニューを開発し、同様の課題を持つ企業のDX推進に寄与していく予定です。
最後に
小岩井乳業が進めるAI変革に向けた取り組みは、デジタル情報化が進む現代において、企業が直面する課題を克服するためのモデルケースとなることでしょう。今後の動向に注目が集まります。