新公園「キタイチパーク」
2021-07-20 10:00:10

北加賀屋のアートプロジェクトが生んだ新たな公園「キタイチパーク」

北加賀屋のアートプロジェクトが生んだ新たな公園「キタイチパーク」



大阪市住之江区北加賀屋に、新たな公園「キタイチパーク」がオープンしました。この公園は、千島土地株式会社が推進する地域活性化の一環として、廃棄される予定だった芝生を利用することで実現しました。千島土地株式会社は江戸時代から続く商家であり、地域発展に貢献することを企業の使命として掲げています。2009年からは「北加賀屋クリエイティブ・ビレッジ(KCV)構想」を立ち上げ、アートを通じたまちづくりに取り組んでいます。

キタイチパークの誕生ストーリー



「キタイチパーク」は2020年11月に行われた船場博覧会の「高麗橋 street park」イベントで活用された廃棄予定の芝生が着想のきっかけとなりました。このプロジェクトには、企業の垣根を越えた有志社員が参加し、地域の景観改善を目指して議論を重ねました。
北加賀屋は、活用されていない小さな空地が点在し、周囲が鋼板で囲まれた場所が多く、日本らしい魅力を失いつつある状況でした。そこで、長年放置されていた空き地に公園を整備することが決定。デザインや設備の試行錯誤を繰り返した結果、なんとか「キタイチパーク」が完成しました。

「公園×アート」の新たな試み



キタイチパークでは、SDGsへの貢献も意識されています。公園内には不要になった庭石や樹木もリユースされ、廃棄物を減らす工夫がされています。
また、公園内部に設置されたワイヤー柵は、アート作品の展示を可能にし、オープンエアの展覧会やライブペインティングイベントの場としての利用も期待されています。

地域に密着した公園づくり



「キタイチパーク」はただの公園ではありません。樹木の成長と共に進化するスペースを目指し、地域の声に耳を傾けながら管理されます。地域住民が力を合わせて身近な公園を育てていく過程が大切にされ、企業側もその取り組みに積極的に参加しています。

KCVモニュメントの設置



公園のシンボルとして「KCVモニュメント」も設置されています。このモニュメントはKCV構想のロゴを立体化したもので、訪れる人々が記念撮影を楽しむことができる新たなフォトスポットとなっています。

地域の協働ともう一つの小さな公園



さらに「キタイチパーク」には新たなエリア、キタイチパークbebeも追加され、こちらも芝生をリユースした憩いの場です。地域住民やアーティストとの協力を通じて、訪れる人々がくつろげるような空間を整備していきます。

キタイチパークの基本情報



  • - 所在地:大阪市住之江区北加賀屋1丁目7-10(キタイチパーク)、1丁目6-10(キタイチパークbebe)
  • - アクセス:大阪メトロ四ツ橋線・北加賀屋駅2番出口より徒歩1分
  • - 敷地面積:キタイチパーク約159㎡、キタイチパークbebe約44㎡
  • - 施工:有限会社和建築

北加賀屋エリアは、アートによる地域再生の先駆けとして、現在では多くのクリエイティブ拠点とアート作品が点在する、魅力的な場所となりました。新たな公園「キタイチパーク」は、その進化の一部として今後も地域に貢献していくことでしょう。

会社情報

会社名
千島土地株式会社
住所
大阪府大阪市住之江区北加賀屋2丁目11番8号
電話番号

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