人車一体の新時代
2025-07-04 10:50:30

QNXとベクターが車両ソフトウェアプラットフォームの共同開発に合意

QNXとベクターが手を結んだ新たな自動車の未来



2025年6月23日、ドイツのシュツットガルトにて、QNXベクターが共同で開発に着手する車両ソフトウェアプラットフォームの覚書に署名を行いました。両社は、自動車業界においてソフトウェアのその複雑さを軽減し、Software-Defined Vehicle(SDV)の開発を加速させることを目指しています。

プラットフォームの概要



この新しいソフトウェアプラットフォームは、ベクターの安全性を重視したミドルウェア技術と、QNXの認証済みオペレーティングシステムを統合する形で構築されています。これにより、自動車メーカーは、自社の製品においてソフトウェア開発の非効率を削減することが可能になります。このプラットフォームは特に以下の特徴を持っています。

  • - 軽量化: システム全体のパフォーマンスを向上させるために、必要な機能のみを集約。
  • - 安全性: QNXの高い安全性基準に則って設計されており、信頼性も向上。
  • - 拡張性: TTTech Autoの「MotionWise Schedule」との連携により、さまざまなサードパーティアプリとの統合も可能です。

自動車メーカーへの利点



自動車メーカーは、このプラットフォームを活用することで、性能、安全性、そして使い勝手を高めた製品を提供することができます。また、開発プロセスにおける重複や再作業を最小限にすることで、スムーズな生産体制を築く手助けとなります。これにより、メーカーはより魅力的な車両体験の提供に注力できるようになります。

業界標準への準拠



このプラットフォームは、オープンな連携モデルを採用しており、長期的なエコシステムの維持をも視野に入れています。主要な業界標準に適合しており、従来の自動車バリューチェーンから新たな価値ネットワークへの移行を後押しします。ブランドの差別化や競争力も強化され、自動車メーカーの挑戦をサポートします。

プロトタイピングとリリース予定



QNXの製品開発部門を率いるJohn Wall氏は、「自動車業界はまさに転換期にある」と述べ、今回の共同開発は自動車メーカーに新たな開発プロセスの流れを提供すると期待を寄せています。また、ベクターのMatthias Traub氏は、このプラットフォームが「次世代のインテリジェント車両の構築を可能にする」と述べ、両社のコラボレーションの重要性を強調しました。

  • - 今年後半には、選ばれたパートナーに対するプラットフォームの早期アクセスバージョンが配布され、実際の統合やフィードバックが行われる予定です。
  • - 2026年末には、ISO 26262 ASIL DおよびISO 21434の認証が取得される見込みです。

直接のデモ展示



この新しい車両ソフトウェアプラットフォームのデモが、6月24日から25日にかけて開催されるAutomobil-Elektronik Kongressにて展示される予定です。QNX、ベクター、TTTech Autoは、参加者に向けて技術的な情報や将来的な展望についてのプレゼンテーションを行います。この機会を通じて、自動車業界の主要なプレイヤーが集まり、流行を注目されることは間違いありません。

今後の進展から目が離せません。


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会社情報

会社名
ベクター・ジャパン株式会社
住所
東京都港区港南1-2-70品川シーズンテラス 31F
電話番号
03-4586-1800

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