ハイブリッドクラウド運用を強化する「Hinemos」の新機能
株式会社アトミテックは、統合運用管理ソフトウェア「Hinemos」の新たな機能として、Kernel-based Virtual Machine(KVM)対応を発表しました。この新機能は、特にハイブリッドクラウド環境における運用管理を一層強化することを目的としています。
HinemosとKVMの連携
2025年10月1日から、HinemosのVM管理機能にKVMが新たに追加されました。これにより、Amazon Web Services(AWS)、Microsoft Azure、Google CloudやOracle Cloud Infrastructure(OCI)、VMware、Hyper-VさらにKVMといった多様なプラットフォームを横断した一元管理が可能となります。特に、KVMはオープンソースの仮想化技術であり、柔軟性とコスト効率の高さが特徴で、多くの企業で導入が進んでいます。これまでのクラウド運用に加え、オンプレミス環境でもクラウドと同様の操作感で管理が行えるため、効率的なシステム運用が実現されます。
新機能の利点
Hinemosのクラウド・VM管理機能は、管理対象の環境を簡単に登録でき、構成情報を自動検出することができるため、迅速に運用を開始できます。主な機能は以下の通りです:
- - VM・クラウドプラットフォームの監視: 各クラウドサービスや仮想化環境の状態をリアルタイムで可視化し、障害発生時には迅速な原因特定を行うことが可能です。
- - 課金情報の管理・監視: 従量課金制のクラウドサービスの課金情報を管理し、サービス毎に把握することが容易になります。
- - リソースの制御・自動化: 不使用時のインスタンスや仮想マシンの自動停止をスケジューリングし、効率的な運用が可能です。
- - クラウドログの監視: パブリッククラウドのログをシームレスに監視し、問題の早期発見に寄与します。
- - イベント連携: 各クラウドサービスと連携し、情報の集約や自動化を実現します。
これらの機能により、ユーザーは特にコストやセキュリティの懸念をクリアにしつつ、より効果的なシステムの運用が可能になります。
今後の展望とHinemos World 2025
Hinemosは、今後もクラウドおよび仮想化技術の多様化に対応した運用管理の柔軟性を高めていく方向で、機能拡張が計画されています。また、Hinemosは今年20周年を迎え、2025年11月26日には「Hinemos World 2025」イベントを開催します。参加者には、最新情報や技術トレンドを共有する場として、多くのメリットが提供されます。
豊富な経験と信頼性
Hinemosは、NTTデータグループが開発・運営する国産の統合運用管理ソフトウェアであり、数々の受賞歴をもつ信頼性ある製品です。「ITreview Grid Award 2025 Fall」では、統合運用管理ツール部門やログ管理システム部門において16期連続の受賞を達成しました。
自社のビジネス展開において、Hinemosを使用することで運用管理を大幅に効率化し、コストの削減を図ることが期待されます。日本国内はもちろん、国際展開にも対応した、今後のHinemosの動向にも注目です。Hinemosを通じて、ビジネスに貢献する新しい運用管理の形を追求していく企業の姿勢は、業界全体に好影響を与えることでしょう。