昆虫食品「ネオアクシス」
2021-10-13 18:59:57

昆虫食品の未来を切り拓く「ネオアクシス」始動!持続可能な食文化への挑戦

昆虫食品の新たな時代「ネオアクシス」始動



最近、昆虫食が注目を集めています。再生可能なタンパク源としての可能性や、環境問題の解決策として大きな関心を寄せられているからです。この度、昆虫食品研究開発クロステックコンソーシアム「ネオアクシス」が高崎経済大学の飯島明宏教授と東京農業大学の佐々木豊教授の共提案により設立されました。昆虫食を一過性のブームで終わらせず、持続可能な産業の一部として根付かせることが目的です。

日本における昆虫食品産業の現状



昆虫食は海外では徐々に一般化されつつありますが、日本ではまだ道半ばです。かつて日本に存在していた昆虫食文化はありますが、今の世代にとっては浸透していないのが現実です。そのため、昆虫代替タンパク質市場は欧米と比較しても規模が小さく、課題も多いです。今、国際的な食料問題や環境問題への対策として、昆虫生産や食品開発に着目する企業や団体が増えているものの、日本のビジネス環境ではなかなか持続可能な産業には至っていません。

オープンイノベーションとクロステックでの産業活性化



日本の昆虫食品産業を活性化させるための鍵となるのが、「クロステック」と「オープンイノベーション」です。飯島教授はFUTURENAUT、佐々木教授はうつせみテクノを設立し、これまで数々の企業や団体と連携してきました。新たな産業の創出を目指す「ネオアクシス」では、多くの企業や研究者が協力し、日本の昆虫産業の発展を図ります。

複数のタスクフォース設置



ネオアクシスでは、共通の課題解決に向けたタスクフォース(TF)を設置しています。例えば、1.資源昆虫の定義、2.食品ロス由来飼料規格の標準化、3.GAP対応、4.食品衛生規格の標準化、5.ビジネスモデルの革新、6.情報発信や教育啓発など多岐に渡ります。これにより、各企業、団体の活動を整合させ、共通の目標に向けての取り組みを進めます。

地域と連携し新たな産業を生み出す



東京農業大学の佐々木教授は、昆虫食を通じた持続可能な農業の実現を掲げています。特に、食品ロスを飼料に活用する取り組みや、スマート生産の技術開発に注力。更に、地域活性化を目指し、全国各地での新産業の創出も考えています。

昆虫食品の将来を見据えて



「ネオアクシス」は様々な分野の技術を結集し、持続可能な新しいフードサイクルを模索するオープンイノベーションの場となります。ジェンダーや世代を超えた連携を強化し、昆虫食品産業の拡大と活性化に向けた責任ある取り組みが求められます。

このコンソーシアムでは、昆虫ビジネスの研究開発をしながら、参加希望の企業、団体、研究者を広く歓迎しています。その成果が私たちの未来の食の在り方を左右するかもしれません。今後の活動から目が離せません!

会社情報

会社名
学校法人 東京農業大学
住所
東京都世田谷区桜丘1-1-1東京農業大学
電話番号

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