株式会社ベター・プレイスが資金調達を実施
東京都新宿区に本社を置く株式会社ベター・プレイスは、企業年金や退職金制度の導入をサポートする企業です。最近、同社はシリーズDの調達ラウンドで総額3.7億円の資金を集め、累計調達額は19.1億円に達しました。これにより、ベター・プレイスは今後の事業拡大に向けた一歩を強化することになります。
この資金調達には、アセットマネジメントOne、レオス・キャピタルワークスなど国内のクロスオーバー投資家が参加し、企業年金や退職金制度の普及を目的とする"はぐくみ企業年金"を推進する重要な支援を得ることができました。企業年金制度は国の支援を受けたもので、一般の従業員にとっても大きなメリットがあります。
クロスオーバー・ファンドによる新たな成長の期待
今回の投資は、ベター・プレイスが未上場企業として成長する一環として注目されています。クロスオーバー・ファンドは未上場と上場を問わず成長企業に対して投資を行うため、安定した資金調達が可能です。特に、最近の規則改正によって未上場株式の投資信託への組入れが解禁され、スタートアップへの資金供給の拡大が期待されています。
この新たな投資環境により、資金調達の幅が広がる中、ベター・プレイスは社会的インパクトを与える企業年金制度の普及を目指しており、中小企業で働く従業員の生活を支えるための関係構築が進むでしょう。
"はぐONE"のアプリ化と機能強化
今回調達した資金は、企業年金デジタルシステム"はぐONE"のアプリ化への投資として利用されます。これは、利用者がオンラインで手続きを簡便に行えるようにすることで、事務負担を軽減するものです。具体的には、加入者は掛金申請や積立額の確認がデジタルで簡単にできるようになります。また、プッシュ通知機能を導入し、加入者に向けた各種サービスの情報提供も行う予定です。
これにより、現加入者への利便性を向上させることができるでしょう。将来的には、退職後やライフプランに関する支援も行うことで、加入者の生活をより豊かにすることを目指しています。
金融機関との提携を強化し拡大を目指す
現在、ベター・プレイスは全国の27社の金融機関と提携しており、これにより多くの地方中小企業に"はぐくみ企業年金"制度を導入しています。資金調達を契機として、金融機関との連携をさらに強化し、特に税理士法人との提携も強化することで中小企業への"お金の福利厚生"の普及を加速させていきます。
日本の中小企業の現状とベター・プレイスの役割
日本において中小企業は99.7%を占めており、全従業員の69.7%が中小企業で働いています。しかしながら、退職年金制度が整っている中小企業は僅か16%にとどまっており、労働環境が厳しい状況です。特に2024年には求人難が深刻化し、「人手不足」に起因する倒産が増加する見込みです。ベター・プレイスはこのような問題に立ち向かうため、企業年金制度を通じて中小企業の従業員の未来を支えることに注力しています。
今後の展望
ベター・プレイスは、数年以内に中小企業へのはぐくみ企業年金の普及を2125年までに一つの完成を目指しています。企業年金制度は、安全な老後資金や安定した職場環境を提供し、従業員にとっても大きな価値があります。今後も社員一同、企業理念である「子育て世代と子どもたちが希望を持てる社会をつくる」という目標に向け全力を尽くしてまいります。
株式会社ベター・プレイスは、現在の事業環境において誠実な社会的役割を果たすために積極的に活動しています。時間の経過と共にさらに多くの中小企業と連携し、共に成長していくことが期待されます。企業年金制度に関心のある方や、中小企業の未来を考える方々の注目が集まるプロジェクトとなっています。