社員の健康を守る新たな試み
1. ココロミルの取り組み背景
昨今の社会では、心疾患を原因とする突然死が深刻な問題となっています。そのため、株式会社ココロミル(本社:東京都新宿区)は「ホーム心臓ドック®」を全社員対象に年に1回実施する制度を導入しました。目的は、心臓病の早期発見だけでなく、健康的な生活の促進です。特に、隠れた心疾患のリスクを見極めることで、社員の健康を守ることを目指しています。
2. ホーム心臓ドックの概要
「ホーム心臓ドック®」は、手のひらサイズの心電計を用い、胸部に装着して8時間から24時間の間に心電図を測定する革新的なサービスです。これは従来の健康診断では見つからない疾患や、睡眠の質、ストレスのレベルを可視化することができるため、実質的な健康計測の手段とも言えます。医療機関への受診なしに、高度な検査を自宅で受けられる点が大きな特徴です。
3. 具体的な成果
社員は入社時に初回、その後は毎年任意のタイミングでホーム心臓ドックを受けることができ、家族も年に1回受けられる制度があります。直近の受検結果では、92.3%の社員が不整脈の項目でA判定を受け、健康状態が良好であることが実証されました。B判定となった社員には専門的な生活習慣の改善アドバイスが提供され、さらなるフォローアップが行われています。
4. 健康へのアプローチ
加えて、社員がストレスを軽減し、質の高い睡眠を得るためのアドバイスも行っています。低下したパフォーマンスを回復させるため、昼寝を奨励する制度を導入し、オフィス内に設置されたテレワークブースで最大20分の昼寝を推奨しています。社員からは「昼食後に眠くなることもあるが、20分の昼寝でリフレッシュでき、業務の効率も向上する」といった声が寄せられています。
5. 幅広い導入事例
ココロミルのホーム心臓ドックは、企業の福利厚生としてだけでなく、自治体やスポーツチームでも導入されています。埼玉県横瀬町との実証実験では、50代以上の61%に不整脈の兆候が見つかるといった結果を得ており、湘南ベルマーレなどのプロサッカークラブでも公式パートナーとして利用されています。このように、ココロミルの取り組みは個人の健康のみならず、地域全体やスポーツ界にまで影響を与えています。
6. 未来を見据えて
ココロミルは「病気で後悔しない社会へ」をミッションに掲げており、今後も取得したデータを活用した新たなサービス展開を計画しています。一人一人が自身の健康状態を把握し、より良い生活を送るための手助けを行うことが、同社の目的であり、社会全体の健康増進に繋がることでしょう。
会社概要
- - 会社名:株式会社ココロミル
- - 代表取締役社長:林大貴
- - 所在地:東京都新宿区西新宿6丁目2番16号菅野ビル2F
- - 設立:2021年11月
- - 事業内容:ヘルスケア及び臨床研究事業
- - HP:ココロミル公式サイト