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コウソミル株式会社は、東京大学発のスタートアップ企業で、独自の「1分子計測リキッドバイオプシー」技術を用いた疾患診断の社会実装を目指しています。この技術は、東京大学大学院薬学系研究科の小松徹助教の酵素活性の蛍光検出技術と理化学研究所の渡邉力也主任研究員の1分子計測技術を組み合わせたもので、血中の酵素活性を1分子レベルの超高感度で検出することが可能です。

コウソミルは、NEDOの「ディープテック・スタートアップ支援基金/ディープテック・スタートアップ支援事業（以下、NEDO DTSU）」に係る第3回公募において、STSフェーズに採択されました。この事業では、同社の1分子計測リキッドバイオプシー技術を用いたがん早期診断の研究開発と事業化可能性調査に係る費用の2/3を最大5億円まで助成されます。この助成により、同社は日本・米国での薬事承認を目指した研究開発と事業開発を加速していく予定です。

NEDO DTSUは、社会実装までに長期の研究開発と大規模な資金を要する、革新的な技術の研究開発に取り組むディープテック・スタートアップの支援事業です。STS（実用化研究開発 前期）・PCA（実用化研究開発 後期）・DMP（量産化実証）の3つのフェーズで最大30億円の助成を行います。今回の公募では、30件の提案の中から外部有識者による審査を経て、コウソミルの採択が決定しました。

コウソミルは、事業展開を加速するため、現在採用を強化しています。同社の技術は、将来的にはがんの早期発見だけでなく、さまざまな疾患の診断にも応用できる可能性を秘めており、今後の展開が期待されます。

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