参院選後の党の期待度、国民民主党が頭一つ抜け出す結果に

参院選後の政党支持動向を徹底分析

2025年7月20日に行われた参議院選挙後の意識調査によると、国民民主党が今後もっとも期待できる政党として名を挙げられていることが分かりました。この調査を実施したのは、紀尾井町戦略研究所株式会社（KSI）で、対象は全国の18歳以上の1,000人。調査は、参院選の結果が有権者の期待にどのように影響しているかを探ることを目的としています。

調査結果の概要

調査の結果、今後最も期待できる政党は国民民主党が12.4％、次いで参政党が10.1％、自民党が9.8％という結果になりました。一方で「期待できる政党はない」との回答も33.3％に達しており、多くの国民が投票の行動や政党の方針に不透明感を抱いていることが浮き彫りになりました。

年代別では、国民民主党が特に若い世代に支持を受けており、20代では約20％の支持がある一方で、70代以上ではその比率が一桁に留まっています。参政党については、特に年代による明確な偏りは見られませんでしたが、自民党に関しては、高齢者層からの支持が比較的強いことが分かりました。

地域ごとの支持状況

地域別に見ると、国民民主党は特に沖縄での支持が高く、22％を記録。対して、中国地方や北海道では支持率が一桁で、その他は1割台に留まっています。参政党は中部および九州エリアでの支持が目立ち、他地域では一桁といった状況です。自民党は中部や中国、四国地方での支持が強い結果になったものの、やはり全体的には一桁といった状況が続いています。

経済政策への関心

また、参院選での結果に影響を与えた政策について尋ねたところ、物価高対策（消費税減税や現金給付など）が74.5％と最も多く、次いで「政治とカネの問題」（30.7％）や「移民、外国人労働者」（30.1％）が続く結果となっています。このことは、有権者が経済的な課題に非常に敏感であることを示唆しています。

政党支持率の現状

最新の政党支持率も発表されており、自民党が13.1％、立憲民主党7.0％、国民民主党5.9％、参政党4.9％、維新の会4.2％、れいわ新選組3.7％となっています。興味深いのは、「支持する政党はない」との回答が53.2％に達していること。この数値は有権者の政治への不信感や無関心を如実に表しています。

まとめ

今回の調査からは、国民民主党が若年層からの支持を得ている一方で、自民党は高齢者層からの支持を受けていることが分かりました。今後の政党支持率の動向や、有権者の期待がどのように各政党に影響を与えるのか、引き続き注視していく必要があります。新産業の発展に向けた政策活動にも期待が寄せられている中、KSIのような団体が果たす役割は今後ますます重要になるでしょう。