大丸福岡天神店が指差しコミュニケーションを導入
2023年5月21日(水)、大丸福岡天神店は「世界文化多様性デー」に際し、聴覚障がい者や外国人観光客とのコミュニケーションを円滑にする「指差しコミュニケーションパンフレット」を活用し始めました。この取り組みは、㈱博多大丸とPLAYWORKS株式会社とのコラボレーションによって実現されたものです。目黒区を拠点にするPLAYWORKS株式会社の代表、タキザワケイタ氏と共に、「理想の百貨店とは何か?」をテーマにしたディスカッションを経て、具体的な施策が進められました。
聴覚障がい者とのワークショップで得た知見
これに先立ち、2024年2月には聴覚障がいを持つ方々と㈱博多大丸の社員による店頭での買い物ワークショップが開催されました。このワークショップでは、13名の社員と3名の聴覚障がい者が参加し、実際の買い物体験を通じて数々の気づきを共有しました。たとえば、マスクを着用した店員の口元が見えず、読唇ができない環境の困難さや、視覚的な情報なしで口頭で金額を伝えられないことの問題点などが浮き彫りになりました。また、館内放送が聞こえないことへの気づきもあり、視覚的な情報の重要性を再認識する機会となりました。
華やかなパンフレットの内容
これらの貴重な体験を基に、大丸福岡天神店版の「指差しコミュニケーションパンフレット」は制作されました。パンフレットの表面にはひらがな、アルファベット、数字が記載されており、サイズや数量の確認に役立ちます。一方、裏面には日本語、英語の表記とともに24個のピクトグラムが配置されています。これにより、聴覚障がい者や外国人のお客様が円滑に意思疎通できるよう配慮されています。
今後の展望とパンフレットの配布
大丸福岡天神店では、購入を希望される障がい者だけでなく、さまざまな国から訪れるお客様にも使っていただけるよう、店内全ショップでこのパンフレットを配布します。特に、館内情報に関する問い合わせが多い総合案内所やサービスカウンターにも設置される予定です。2025年5月21日には、全館での利用を正式に開始します。なお、大丸福岡天神店は、株式会社大丸松坂屋百貨店のグループ企業であり、地域社会への貢献を積極的に行っています。
アクセス情報
大丸福岡天神店はアクセスも便利で、西鉄電車の「福岡(天神)駅」、西鉄バスの「天神大丸前」や「西鉄バスターミナル前」、地下鉄七隈線の「天神南駅」から徒歩圏内に位置しています。ぜひ、多様な文化が共生する空間を体験しに訪れてみてはいかがでしょうか。
住所:810-8717 福岡市中央区天神1-4-1 大丸福岡天神店
TEL:092-712-8181(代表)
公式サイト:
大丸福岡天神店
Instagram:
@daimaru_fukuoka