フードロス削減とコミュニティビルディングの新たな試み

近年、地球環境への配慮が求められる中、フードロス削減に取り組むZERO株式会社がオンラインコミュニティ『ZERO SHIP』を立ち上げました。これにより、フードロス削減BOXである「ZERO」を導入した企業が、環境問題やSDGsの取り組みについて情報交換し、問題解決を図る場を提供します。

ZERO株式会社の理念

ZERO株式会社は「地球上の貧困をゼロにする」というビジョンを掲げ、フードロス削減を目指しています。無人販売機「ZERO BOX」を通じて、賞味期限が近くなった食品やパッケージ変更等の理由で廃棄される可能性のある食品を、駅や商業施設、オフィスでお得に提供しています。これにより、食品メーカー、利用者、社会全体が得をする状況を創出し、CO₂排出の削減にも寄与しています。現在、全国に91台が設置されています。

『ZERO SHIP』とは

『ZERO SHIP』は、ZERO BOXを導入している企業の担当者やSDGs・ESG活動を推進する方々を対象としたオンラインコミュニティです。このコミュニティでは、環境問題や社会課題について議論し、知識を深めることができます。また、「ZERO BOX」の運営に関する悩みを相談したり、活用法を共有する場としての役割も果たしています。

コミュニティ構築の必要性

多くの導入企業がSDGsやESGに取り組む中、担当者は施策や取り組みのアイデアに悩むことが少なくありません。そこで、ZEROは口コミや相談を通じて新たなアイデアを生み出せる場を設けることを目指しました。コミュニティの役割は、情報や意見を交換することに留まらず、協力して具体的なアクションを生み出すことにもつながります。

コミューンを選んだ理由

ZEROがコミュニティプラットフォームにコミューンを選んだ理由は2つあります。1つ目は、顧客ニーズに応じたコミュニティの構築ができる点です。BtoBtoCモデルなので、様々な参加者に合わせた環境作りが可能です。2つ目は、ノーコードで簡単にサイトを構築できる便利さです。これにより、専門知識がない担当者でも手軽にプラットフォームを立ち上げました。

今後の展望

『ZERO SHIP』とZERO BOXは、今後ますます発展を目指しています。現在は企業の福利厚生として利用されていますが、一般の方々への普及も視野に入れています。駅や観光施設、商店街など多くの人が集まる場所への展開を進め、環境活動への関心を高める新たなコミュニティを築いていく予定です。これにより、多様な参加者が環境問題について共に考え、意見を交わす機会が生まれることでしょう。