両社が手を組む
2021-07-27 10:00:06
Tuxeraとイーソルが連携、車載システム革新に向けた技術提携を発表
近年、IoT技術の普及により、自動車業界では安全性が求められるコネクテッドカーや自動運転技術の発展が進んでいます。これに伴い、車両データをリアルタイムで安全に処理する必要が高まっています。しかし、従来のエッジストレージやフラッシュストレージの性能には限界があり、特に安全性と信頼性の面での課題が残っていました。そこで、Tuxeraとイーソルが手を組み、車載システム向けの新たなデータストレージ技術を開発することとなりました。
この業務提携により、イーソルのリアルタイムOS「eMCOS」に、Tuxeraが提供する世界トップクラスの「Reliance® ファイルシステムテクノロジ」が統合されることになります。この技術は、不測の電源断やシステムクラッシュに強く、高速かつ高い耐障害性を備えています。これによって、フラッシュメモリの寿命を延ばしつつ、安全性が求められる自動車システムでのデータ処理をさらに安定させることが可能となります。
自動車業界では、特にセーフティ・クリティカルな分野での厳しい要件が増加しており、高い安全性と信頼性が常に求められています。この提携は、そうした今後のニーズに応えるための重要なステップであり、Tuxeraとイーソルは、この新しいプラットフォームを活用して、進化するモビリティ社会に貢献していくとしています。
この技術統合の背景には、IoTの急速な普及があります。それにより、データの高速処理と大容量のストレージが求められるようになりましたが、従来の技術ではこのニーズに応えるのが難しくなっていました。イーソルは、新たなストレージ技術を導入することで、自社の高機能リアルタイムOSをさらに強化し、より高い安全性を実現しようとしています。
Tuxeraの「Reliance®」ファイルシステムは、特に予期しないシステム障害からデータを守る能力に優れ、両社の技術的な強みを活かしたシャープなコラボレーションが期待されています。今後、この技術を使用した製品は既に国内の自動車メーカーへの導入が計画されています。
TuxeraのCEO、トゥーカ・アホニエミ氏は、「コネクテッドカーや自動運転によるデータ処理の安全性を高めるため、私たちのテクノロジーを統合することは大きな進歩です。複雑なセンサーデータを扱いつつも、高安全性を求めるニーズに応える製品を目指します」とコメントしました。
さらに、イーソルの代表も「Tuxeraと提携できたことを非常に嬉しく思い、両社の技術を組み合わせることで、未来のモビリティ社会に貢献できると確信しています」と話しました。この提携により、自動車業界においてますます複雑化する要件に対し、迅速かつ効果的に対応し、高い信頼性を確保した製品の開発が進むことでしょう。
今後、Tuxeraとイーソルは、さらなる機能強化に向けて共に進化し、業界におけるリーダーシップを発揮することを目指しています。両社の協力により、自動車分野のシステムプラットフォームを革新し、高い安全性と信頼性を持つ製品を提供してくことが期待されています。
会社情報
- 会社名
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Tuxera Japan株式会社
- 住所
- 神奈川県横浜市西区みなとみらい3丁目7番1号オーシャンゲートみなとみらい8階
- 電話番号
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