市原市で進化する交通手段ーグリーンスローモビリティの実証事業がスタート
千葉県市原市では、地域の交通利便性を向上させるための新たな取り組みとして、グリーンスローモビリティ(通称:グリスロ)の短期体験運行が実施されます。このプロジェクトは、日常生活圏での移動手段を確保する「ファーストワンマイル・ラストワンマイル」をテーマにしています。具体的には、自宅からバス停や目的地への移動をよりスムーズにすることを目指しています。
若宮地区の住民は、これまで市と協議を重ね、グリスロの導入に向けた検討を行ってきました。昨年度には乗車体験会を行い、多くの地域住民が参加。この高い関心が今回の事業実施へとつながりました。
実証運行の概要
実施期間と運行予定
グリーンスローモビリティの運行は、2023年10月3日から10月29日までの間で行われます。具体的には毎週水曜日、金曜日、日曜日に運行される予定です。ただし、悪天候などにより運行を休止する場合もあるため、注意が必要です。
運行時間は、9:00、10:30、12:00、13:30、15:00、16:30の計6回、若宮地区の13地点を巡る規定ルートを約20〜30分で一周します。ルート全体の距離は約5.2kmで、住民が利用しやすいように設計されています。
利用方法と料金
利用者は乗車予約をする必要がなく、運行ルート上には約10ヵ所の停留所が設置されます。加えて、停留所以外の地点でも乗降が可能であるため、地域の特性に合わせた柔軟な利用ができます。料金は、地域住民への配慮から無料で提供されます。
運行主体と運転
運行は、若宮団地連合自治会によって主導され、約20人のボランティアドライバーが参加します。彼らは市により選ばれ、運転講習を受けた後にサービスを提供します。この取り組みを通じて、地域住民による地域貢献も期待されています。
今後への期待
この実証事業は、グリーンスローモビリティの導入可能性を評価するための短期運行であり、将来的な導入を確定するものではありません。しかし、地域における住民の足としてどのように貢献できるのか、またその需要があるのかを探る貴重な機会となります。
市原市におけるこの新たな交通手段の導入により、地域の人々の生活が更に便利になることを期待しています。今後の運行の様子や利用者の反応などにも注目です。