2026年夏期賞与の見込みと企業の動向
2026年の夏期賞与に関する調査が行われ、企業の賞与支給見込みは平均で1.45カ月となり、前年とほぼ同水準に留まっています。しかし、賞与が「増加する」と回答した企業の割合が低下しており、企業の慎重な姿勢が明確に示されています。
人手不足の深刻さ
調査によると、現在の従業員数について回答した企業の52.1%が「不足」と感じており、実に半数以上が人材確保に課題を抱えていることがわかります。特に運輸業では87.5%、建設業では71.4%が人手不足に苦しんでいるという結果が出ています。この状況は業界全体に影響を与えており、働く環境の改善や賃金引き上げといった処遇の向上が求められています。
コスト上昇と価格転嫁の現実
さらに、業界におけるコストの上昇に伴う価格転嫁の進展も見受けられますが、依然として「全く転嫁できていない」とする企業が10.1%存在します。調査結果によると、コスト上昇分の価格転嫁においては「80%以上100%未満」が30.8%、「50%以上80%未満」が28.8%であり、それなりの進展があるものの、依然として様々な課題が残っています。特に人件費の上昇分を価格に転嫁することが難しいという意見が36.9%にのぼり、取引先からの理解が得られないことが32.8%の企業にとっての課題となっています。
企業の今後への考え
きらぼしコンサルティングの豊田社長は、今回の調査結果を踏まえ「増加する」と回答した企業が減少していることを評価しつつ、それでも企業が人材確保や従業員の状況改善に配慮している点に着目しました。しかしながら、経済環境の先行きに対する慎重さも強調されており、企業は今後の動向を見極めながら、経営戦略を考えていく必要があります。
引き続き調査を通じて実態を把握
きらぼしコンサルティングでは引き続き、会員企業へのアンケート調査を通じて地域企業の経営環境を把握し、実態に即した情報を提供していく方針です。この調査が企業経営にとって有益な情報源となることを期待しています。
調査概要
- - 調査名: 自社の業況判断と賃上げ・夏期賞与の動向調査
- - 調査期間: 2026年4月15日~5月11日
- - 調査対象: きらぼしコンサルティング会員企業 2,931社
- - 有効回答数: 198社
きらぼしコンサルティングについて
株式会社きらぼしコンサルティングは、東京都港区に本社を置き、企業の経営を支援するコンサルティング業務を行っています。設立は1984年で、経営の新たな強みを提供することを目指しています。今後とも企業経営者が直面する様々な課題に対して、的確なサポートを提供していくことが期待されます。