Classiqに新出資
2022-05-17 11:02:30
HSBC、NTTファイナンス、Neva SGRがClassiqへの新規出資を実施
Classiqへの資金調達が進む
量子コンピューティングのリーディングカンパニーであるClassiqが、新たな資金調達を実施しました。今回のシリーズBラウンドでは、著名な投資家であるHSBC、NTTファイナンス、そしてイタリアのNeva SGRが新たに出資者として加わったのです。
HSBCは、ヨーロッパでは第2位の金融機関として知られており、グローバルに事業を展開しています。人々の金融活動に革命をもたらす力を持つ量子コンピューティングへの投資は、同社の未来を見据えた戦略の一環です。また、NTTファイナンスは、日本の通信業界で国際的にも高い評価を受けている企業であり、Classiqの顧客でもあります。Neva SGRは、イタリアの金融機関インテーザ・サンパオログループの一部であり、スタートアップ企業への投資を主な業務としています。
CEOの意気込み
ClassiqのCEO、Nir Minerbi氏は今回の出資を歓迎し、次のように述べています。「新たに参加する3社と共に、量子技術がもたらす未来に向けたビジョンを共有できることに興奮を覚えています。量子コンピュータは、数十年にわたって変革をもたらす力を秘めています。」この発言からも、Classiqが目指す方向性が鮮明に見て取れます。
量子技術の利点
HSBCのイノベーション部門のリーダー、Steve Suarez氏は、量子コンピュータが金融業務に新たな可能性を提供できると指摘しています。「リスク分析やオプションプライシングにおいて、量子技術が運営手法を一新することで、業務効率の向上と顧客サービスの改善が見込まれます。」HSBCの期待が高まる中、Classiqとの協力が新しいビジネス機会を創出することが期待されています。
NTTもこの分野における機会を見逃しません。NTTデータがClassiqのプラットフォームを活用し、信用リスク分析の新しいアルゴリズムを開発中であることも注目されます。NTTの専門知識が加わることで、量子コンピュータの応用が一層進化するでしょう。
Neva SGRの見解
Neva SGRのCEO、Mario Costantini氏は、量子コンピューティングが将来的に重要な技術になるとの見解を示し、出資の決定要因となる高い潜在能力について語りました。「量子技術は多くの業界での革新を可能にし、高いリターンが期待できると考えています。」このように、量子技術の可能性は金融以外の領域にも広がります。
未来への期待
量子コンピューティングは、サイバーセキュリティや国家安全保障までも変革し得る技術として注目されています。各国の政府や企業は、複雑な問題解決のために量子技術を取り入れ、先進的なソリューションを生み出す必要があります。アメリカ中西部地区のイスラエル総領事、Yinam Cohen氏は、この技術が21世紀における重要な競争要因となることを強調しています。
Classiqのビジョン
Classiqは量子ソフトウェアの開発を目指しており、ユーザーが複雑な量子回路を扱う必要を減少させます。その特許技術により、ユーザーは高水準の機能を持ったプログラムを容易に開発することができ、世界の科学者やエンジニアとの連携を図っています。
今後、Classiqはさらに世界の量子コンピューティング革命をリードし、価値のある問題解決に貢献していくことが期待されます。
会社情報
- 会社名
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Classiq Technologies Ltd.
- 住所
- Daniel Frisch St 3, Tel Aviv-Yafo, Israel
- 電話番号
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