「RiPiЯ」新ブランド誕生
2021-04-20 11:00:08
在庫問題に挑むサステナブルアパレルブランド「RiPiЯ」の誕生と展望
サステナブルな新ブランド「RiPiЯ」の誕生
近年、アパレル業界は特にコロナ禍の影響を受け、消費の著しい減少が報告されています。国内アパレル市場の規模はバブル期の約15兆円から、現在は10兆円程度にまで落ち込んでおり、一方で供給は依然として過剰な状態です。特に2020年のデータでは、アパレル支出が前年比20.2%減少したにも関わらず、供給量はほぼ倍増し続ける傾向にあります。このような状況を受け、多くのアパレル事業者が在庫を抱え、ビジネス面だけでなく環境面でも問題が深刻化しています。
新たな価値を生み出す「RiPiЯ」
この課題に挑むべく、サステナブルなレディースファッションブランド「RiPiЯ(リピリ)」が立ち上がりました。このブランドは、日本各地のファッション技術者たちとのコラボレーションにより、新品ストックアイテムをリメイクし、新たなアクセントを加えたコレクションとして販売することを目指しています。これまで「負債」とされてきた在庫を、特別感や希少性のある商品として再出発させる取り組みを行うことで、消費者にも新しい価値を提案します。
コラボレーションによる作品展開
RiPiЯの第一弾コレクションは、2021SSシーズンに群馬県桐生市の「SISYU」と連携し、刺繍技術を駆使したリメイクに挑むものです。「SISYU」は、刺繍の魅力を伝えるためのマッチングサービスを提供しており、刺繍ディレクター坂下天氏と共に新しいクリエイションを追求しています。このコレクションでは、オリジナルの刺繍と特別に製作されたトーションレースを組み合わせた作品が展示されます。
展示会は、2021年5月3日と4日に桐生市の百年を超える織物工場を改装したアトリエで開催され、実際に手に取れる貴重な機会でもあります。作品はほぼ一点ものとなるため、購入した方は特別な商品を手にすることができるでしょう。
環境への配慮と社会貢献の取り組み
「RiPiЯ」は単独での活動に留まらず、他のサステナブルブランドとのコラボレーションも予定しており、2021年7月にはニューヨーク発のボトルブランド「S'well」とも連携する予定です。このブランドは、使い捨てプラスチックを減らすことを目的としており、社会貢献活動に力を入れています。両者の理念の一致から生まれた製品は、持続可能な社会の実現に向けた一歩となります。
また、RiPiЯでは、製造過程で得た利益の一部をNPO法人森のライフスタイル研究所に寄付し、森の再生活動を支援する計画も進行しています。自然を大切にし、未来と共に生きる社会の実現を目指して、地域創生や新たな雇用の創出を心がけています。
ブランド名に込めた想い
「RiPiЯ」というブランド名は、赤い糸が人々を繋ぐ様子と、再生の意義を表現しています。言葉の中には、再ストックや再設計、再生産、再プロモーション、感謝、削減、回復などの様々な意味が込められています。
さらに、環境への取り組みとして商品にはシードペーパーを使用したタグが付属しています。土に戻るこのタグを育てることで、花が咲きます。RIピリの理念を思い出しながら、楽しんでいただけると嬉しいです。
今回は、アパレル業界に新たな風をもたらす「RiPiЯ」の誕生と展望についてご紹介しました。これからの展開にも大いに期待が寄せられています。
会社情報
- 会社名
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株式会社Spinner
- 住所
- 神奈川県横浜市神奈川区六角橋五丁目13番6-1号
- 電話番号
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