公民交流イベント「ふるのばMeet」開催レポート
2025年10月30日、株式会社エージェントが主催する公民共創コミュニティ「ふるのば」によるオンラインイベント「ふるのばMeet」が開催されました。本イベントは、自治体と企業が直接対話を行い、地域課題解決を目指した具体的な連携プロジェクトを創出するための場となりました。
開催背景:公民連携の「見えない壁」
現在、多くの企業が地方創生や地域課題の解決に関心を持っている一方で、実際に公民連携プロジェクトを進める上で、いくつかの課題が存在します。これまでは、自治体の担当者と出会う機会が限られたり、自治体が必要としているニーズがわからなかったり、提案が具体化しないまま終わってしまうことが多かったのです。これらのハードルを乗り越えるために「ふるのば」が設立されました。
イベント概要:具体的な連携の場
「ふるのばMeet」は、自治体と企業がそれぞれの地域課題や提供可能なソリューションを共有するコミュニティ型対話イベントです。これにより、参加者は地域の課題に関連した新たなアイデアや解決策を見出すことが期待されています。
イベントの基本情報
- - イベント名: ふるのばMeet
- - 日時: 2025年10月30日(木) 13:30~15:30
- - 場所: オンライン
- - 参加自治体: 10自治体
- - 参加企業: ふるのば会員および関係企業
イベントの流れ
1.
事前マッチング: 各自治体が対話テーマを提示し、企業は希望する自治体ブースに申し込むことでテーマを提出。
2.
イベント当日: 各自治体ブースにて、企業と自治体担当者との15分間の直接対話が行われます。
3.
2次面談・サポート: イベント終了後、企業は興味のある自治体へ2次面談を申し込むことができ、自治体はその内容を検討後、次回の打ち合わせに進むかを判断します。
イベントのハイライト
課題の深掘り
本イベントでは、企業が一方的に提案するのではなく、自治体側からの積極的な質問が多数寄せられました。「どのような準備が必要か」や「どの用途で活用可能か」といった具体的な意見交換が行われました。
建設的なディスカッション
地域の課題に対して企業がどのように関与できるかを検討する場面が見られ、双方からアイデアが活発に飛び交いました。企業が地域課題に応じて提案内容をカスタマイズする様子は共創の第一歩として、非常に質の高い対話になりました。
参加者の声
企業の声
- - 担当者が明確に: 担当者がはっきりしたことで、次のステップに進むことができました。
- - 生の声で解像度がアップ: 自治体の真の課題を聞くことでサービス開発に向けた重要なアイデアを得られました。
自治体の声
- - 本音を話せる貴重な場: 同じ目線で地域改善について語り合うことは非常に有意義でした。
- - スピード感のある出会い: 限られた時間の中で多くの企業と接点を持てる機会がありました。
成果と展望
イベント後、19件が2次面談へと進み、いくつかは実証実験の検討フェーズまで進展しました。「ふるのば」では、今後も定期的にイベントを開催し、自治体と企業の継続的な共創関係を構築していく計画です。12月には自治体が課題をプレゼンする「ふるのばReversePitch」が予定されており、さらなる交流を促進することで地方創生を進めていきます。
「ふるのば」は、単なるイベントの開催ではなく、自治体と企業が協働するための仕組みとして機能し続けます。これからも多くの成功事例が生まれることが期待されます。