フュージョンエネルギー加速
2024-07-23 11:00:00

京都フュージョニアリング、資金調達を通じてフュージョンエネルギー開発を加速

京都フュージョニアリングが資金を調達



京都フュージョニアリング株式会社は、シリーズCラウンド(エクステンション)において、アメリカのベンチャーキャピタル、In-Q-Telやニチコン、丸紅などから10.7億円の資金を調達しました。これにより、シリーズCの累計調達額は131.3億円、全体の累計も148.1億円に達しました。

この資金調達の背景には、国内外で急速に進展するフュージョンエネルギーのニーズがあります。2023年6月には日本政府がフュージョンエネルギーを成長戦略の一環として位置づけ、官民での開発を強化する方針が確認されました。また、文科省と米国エネルギー省は共同声明を発表し、フュージョンエネルギーの商業化を加速させるための戦略的連携を結びました。

世界でも、イタリアで行われたG7サミットでフュージョンエネルギーに関する作業部会が設立されるなど、国際的な協力が進展しています。イギリスでは、政府が主導するフュージョン炉開発プログラム「STEP」が始動しており、国際プロジェクト「ITER」では多くの産業からの参加が呼びかけられています。

今回の資金調達によって、京都フュージョニアリングは技術開発の加速を図ります。新設したカナダの企業「Fusion Fuel Cycle Inc.」や、発電試験プラント「UNITY-1」の建設が進む中、2025年の実証試験に向けた準備が進んでいます。発電に使用する高温熱を運ぶため、液体金属を用いた実証実験も計画中です。また、ジャイロトロンシステムにおいては、産学連携による技術開発も進行中です。

フュージョンエネルギーの未来



フュージョンエネルギーの開発は、単なる研究段階を超え、実用化に向けた重要な一歩を踏み出しています。共同創業者兼代表取締役社長の小西哲之氏は、新たな投資家の支援を受けて、フュージョンプラントのインテグレーターとしての責任を果たしていく意欲を示しています。

他の引受先企業からも期待の声が寄せられており、ニチコンの武田CEOは、フュージョンエネルギーが地球のエネルギー問題を解決する可能性があると述べています。丸紅の山﨑氏は、自社の先進技術がフュージョンエネルギーの社会実装に貢献することを期待しています。

このような国際的な連携や資金の流入が、フュージョンエネルギー分野全体の加速につながっていることは確かです。また、既存投資家たちも京都フュージョニアリングの成長を見守りながら、支援を続けていく方針です。

会社情報



京都フュージョニアリング株式会社は、2019年に設立され、フュージョンエネルギーの開発に特化したエンジニアリング企業です。日本の核融合研究に基づく最先端の技術を提供し、持続可能なクリーンエネルギーの実現を目指しています。

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会社概要
  • - 設立: 2019年10月
  • - 事業内容: フュージョンエネルギープラントの装置開発
  • - 代表者: 小西哲之
  • - 所在地: 東京都千代田区、京都府宇治市等
  • - HP: 公式サイト


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会社情報

会社名
京都フュージョニアリング株式会社
住所
東京都千代田区大手町1丁目6番1号 大手町ビル 5階
電話番号
03-4530-3706

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