共立製薬、新たに誕生した厚生棟の魅力
共立製薬株式会社(東京都千代田区、本社)のつくば工場において、2025年4月に完成した新しい厚生棟が注目されています。この施設は、社員の働く環境の向上を目指すものであり、名称からもわかる通り、共に創り出す場を提供することに特化しています。
背景と設計思想
厚生棟は、「創る、生まれ変わる」というコンセプトをもとに設計されました。従業員が安全・安心に働くことができ、また、さまざまな部門間でのコミュニケーションが築けるスペースとして設計されています。これにより、研究開発や製造、事業推進といった異なるセクションがひとつの場所に集まり、製品開発における質の向上へとつながることが期待されています。
今後、つくば拠点はこの厚生棟だけでなく、新しい研究棟の建設や製造設備の拡充も計画されており、さらなる成長を目指しています。
厚生棟の魅力ポイント
厚生棟には3つの大きな魅力があります。
1.
開放的なオフィス空間
柱のない広々とした設計は、自由なレイアウトを可能にし、社員が創造的に働ける環境を実現しています。
2.
全社員に優しいユニバーサルデザイン
多機能トイレやエレベーターなど、すべての人々に配慮した設計が取り入れられています。障害を持つ方も含め、多くの人が利用しやすい空間が提供されています。
3.
“未完成”の設計が創造性を刺激
内装はあえて完全に仕上げず、社員が自らの手で育てていくスペースとなっています。これは社員の創造性を引き出す要素となることを目指しています。
環境配慮と革新的技術
また、厚生棟内装には、環境負荷を低減するために卵の殻を再利用した「エッグウォール」を一部採用しています。これは、日常的に鶏卵を使用する工場の特性を生かしたもので、資源循環の重要性を示しています。
この素材は高い吸湿性と吸臭性を持ちながら、メンテナンスも容易であるため、実用性も兼ね備えています。さらに、卵アレルギーの原因となる物質は除去されており、安全な素材です。
共立製薬のビジョン
共立製薬は2025年に70周年を迎えます。その際には、動物と人々が安心して共存できる社会の実現に向けた「ペット社会化」や、持続可能な畜水産業の実現を目指すとともに、社員一人ひとりが誇りを持てる職場環境の提供を進めています。これにより、ものづくりを通じて成長するプロフェッショナル企業としての地位を確立しようとしています。
厚生棟の概要
- - 所在地:茨城県つくば市高見原2-9-22(共立製薬 つくば拠点内)
- - 建築面積/延床面積:約500㎡
- - 構造・規模:鉄骨造/地上2階建て
- - 用途:事務所、休憩所、共用スペースなど
- - 着工/完成:2024年6月/2025年4月
会社概要
共立製薬株式会社は1955年に設立され、「動物と人の進む道を創る」をミッションとして、動物医療のリーディングカンパニーとして成長を続けています。主な事業内容は、犬・猫用医薬品や畜水産動物用医薬品の開発、製造、販売、そして輸出入です。
- - 名称:共立製薬株式会社
- - 代表者:代表取締役社長 髙居隆章
- - 資本金:5,500万円
- - 従業員数:733人(2024年5月末時点)
- - URL:共立製薬公式ウェブサイト