コカ・コーラ ボトラーズジャパン、東海工場に新ライン導入
コカ・コーラ ボトラーズジャパンは、東海市にある東海工場に最先端のアセプティック製造ライン(新1号ライン)を導入しました。この新ラインは、特に需要が増している小型PETボトル製品の生産を効率的に行うことができ、1分間に約600本を製造する能力を持っています。
環境への配慮と効率化
新たに導入されたラインには、他の17工場ではまだ採用されていない2つの先進的なシステムが搭載されています。まず1つ目は、PETボトルの成形前にプリフォームを殺菌し、その後に再度ボトルの滅菌を行う「2段殺菌方式」と呼ばれる手法です。この方法により、充填前に必要とされる水とエネルギーの使用量を大幅に削減できます。具体的には、水の使用量が30%、エネルギー使用量が15%の削減が見込まれています。
2つ目のシステムは、製品液を充填後に洗浄と滅菌を同時に行う機能です。これにより、従来必要とされていた製品の冷却工程を省略することができ、製造時間を短縮することが可能になります。これらの革新的な取り組みにより、工場の生産効率向上だけでなく、より環境に優しい製造が実現されることになります。
地域への貢献
コカ・コーラ ボトラーズジャパンは、引き続き地域の皆様に安全で安心な製品を提供するための製造供給体制を強化していく方針です。今回の新ライン導入は、消費者の嗜好の変化にも柔軟に対応するための重要なステップだといえるでしょう。
また、竣工式には東海市長の花田勝重氏も出席し、新しいラインの稼働に対する祝福の鐘が鳴らされるなど、地域の期待と関心が高まっています。新ラインは2024年7月1日からの稼働が予定されており、主な製造品目としてお茶やコーヒー、スポーツ飲料など、小型PETボトル製品が中心になります。
今後の展開に目が離せないコカ・コーラ ボトラーズジャパンの新システム。環境に優しい製造技術と地域への貢献を両立させるこの新ラインの成功を期待したいところです。
新ライン概要
- - 名称: コカ・コーラ ボトラーズジャパン 東海工場1号ライン
- - 所在地: 愛知県東海市南柴田町トの割266-18
- - 製造ライン: アセプティックライン
- - 稼働開始: 2024年7月1日
- - 製造能力: 1分間に600本(小型PETボトル製品)
- - 製造品目: 小型PETボトル製品(お茶、コーヒー、スポーツ飲料など)