ゲーム作家の思考が明かされる
2025年5月21日、著名なゲーム作家・米光一成の新著『ゲーム作家の全思考』が株式会社大和書房から発行されます。この書籍は、彼の創作の極意を深く掘り下げた内容となっており、特に名作「ぷよぷよ」を生み出した背景に迫るものです。
創作の苦悩と喜び
「アイデアが浮かばない」と諦めている人にとって、米光氏の言葉は励ましとなるでしょう。彼は、創作にはひらめき一発ではなく、1000の駄案を育んでいくことが重要だと説きます。思いつきが大事なのではなく、自身の心の奥にある“くだらない感情”から作品が生まれると語り、この視点が創造性を大きく左右することを示唆しています。
本書の構成と内容
本書は、数つの章に分かれており、各章で異なる側面からアイデアについて考察されています。例えば、第1章ではアイデアの誤解について語り、「いいアイデアなんてくそくらえ」という彼の姿勢が示されています。第2章では実践的な側面に焦点を当て、売れない商品を避けるためのコラボレーション戦略が紹介されています。
第3章では、人生を変えるアルバイト経験がすべての種になるとし、過去の体験がどのように作品創りに影響を与えるかを考察します。第4章では、35年後にゲーム作家が自身の世界観をどのように捉え、実現しているのかが描かれます。最後に、第5章ではゲームそのものの定義を再考する内容が展開されます。
影響力ある推薦の声
この本に寄せられた推薦の言葉は、彼の創作法の価値を物語っています。佐久間宣行氏は、「数多あるスクールの何倍も価値のある体験がここにある」と称賛し、実践的な知識を若い頃に手に入れていればよかったと述べています。このコメントは、彼がどれほどこの本に影響を受けたかを示しています。
著者の経歴
米光一成は、ゲーム作家のみならず、儀式デザイナーやライター、俳人としても活躍しています。彼はデジタルハリウッド大学の教授であり、幅広いフィールドで作品を生み出してきました。代表作には『ぷよぷよ』や『BAROQUE』、『はぁって言うゲーム』、『あいうえバトル』など、多くの人々に親しまれるゲームが含まれています。彼はさらに、表現力を鍛える「表現道場マガジン」を運営し、創作や遊びについての新しい視点を提供しています。
書籍情報
書名:ゲーム作家の全思考
著者:米光一成
発売日:2025年5月21日
判型:四六判
頁数:160ページ
定価:1,870円(税込)
発行元:株式会社大和書房
公式サイト:
大和書房
この一冊を通じて、ゲームの創作に秘められた深い哲学と感情を感じ取り、読み手自身のクリエイティブな刺激となることでしょう。